おしゃれなデザインと使い勝手の良さで人気のダイハツ・ムーブキャンバス。 「こんなにかわいい車で、今流行りの車中泊ってできるのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、ムーブキャンバスでの車中泊は、工夫次第で十分に可能です。
もちろん、ミニバンやキャンピングカーのような広さはありませんが、ポイントを押さえて準備をすれば、自分だけの快適な空間を作り出すことができます。この記事では、ムーブキャンバスで車中泊をするための具体的なシートアレンジの方法から、寝心地を格段にアップさせるコツ、あると便利な必須グッズ、そして安全に楽しむための注意点まで、わかりやすく徹底解説します。これからムーブキャンバスで車中泊デビューを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ムーブキャンバスで車中泊はできる?気になる広さと快適性

「軽自動車で車中泊」と聞くと、少し窮屈なイメージを持つかもしれません。しかし、ムーブキャンバスは見た目以上に広い室内空間を持っており、工夫次第で快適な就寝スペースを確保できます。 ここでは、車中泊の可否を判断するうえで最も重要な、室内の広さや特徴について詳しく見ていきましょう。
ムーブキャンバスの室内寸法と特徴
ムーブキャンバスの室内寸法は、旧型(初代)が室内長2,115mm×室内幅1,345mm×室内高1,285mm、新型(2代目)は室内長2,180mm×室内幅1,345mm×室内高1,275mmとなっています。 新型は室内長が65mm拡大しており、よりスペースにゆとりが生まれました。
この寸法は、軽自動車の中でもハイトワゴンタイプに分類され、大人一人が横になるには十分なスペースと言えます。 ただし、快適な車中泊の鍵となるのは、シートを倒したときにいかにフラットな空間を作れるかという点です。ムーブキャンバスは、残念ながらシートを倒すだけでは完全なフルフラットにはならず、シートの凹凸や段差が残ってしまいます。 この段差をいかに解消するかが、快適な睡眠を得るための最も重要なポイントとなります。
新型・旧型での違いは?
前述の通り、新型ムーブキャンバスは旧型に比べて室内長が長くなったため、足元のスペースなどに若干の余裕が生まれています。 これにより、身長の高い方でもよりくつろぎやすくなったと言えるでしょう。
しかし、車中泊の快適性を左右する「シートアレンジの方法」や「フルフラット化には段差解消が必須」という基本的なポイントは、新型・旧型で大きくは変わりません。 どちらのモデルであっても、後ほど紹介する段差解消の工夫や便利グッズを活用することで、快適な車中泊仕様にすることが可能です。旧型オーナーの方も、新型の購入を検討している方も、これからご紹介する方法をぜひ参考にしてみてください。
実際に寝てみた人の口コミ・評判
実際にムーブキャンバスで車中泊を試した人たちの声を見てみると、「工夫すれば意外と快適に眠れる」「一人旅には十分な広さ」といったポジティブな意見が多く見られます。特に、「絶望的に車中泊に向かないと思っていたが、フルフラット化とマットレスにこだわったら快適な住環境になった」という声もあり、事前の準備が重要であることがわかります。
一方で、「何も対策しないと段差が気になって眠れない」「2人で寝るには少し狭い」といった意見も見られます。 これらの口コミからわかるのは、ムーブキャンバスでの車中泊は、万全の準備をすれば快適に、準備なしでは厳しいということ。この記事で紹介するポイントを押さえて、快適な車中泊を実現しましょう。
ムーブキャンバスの車中泊に必須!シートアレンジとフルフラット化の方法

ムーブキャンバスで快適な睡眠空間を作り出すためには、シートアレンジと段差解消が不可欠です。 ここでは、具体的な手順と、寝心地を劇的に改善するコツを詳しく解説します。
基本的なシートアレンジの手順
ムーブキャンバスで就寝スペースを確保するための基本的なシートアレンジは、前席(運転席・助手席)と後部座席をつなげてフラットにする方法です。
- 前席のヘッドレストを外す: まず、前席のヘッドレストを取り外します。
- 前席を一番前にスライドさせる: 次に、前席のシートを一番前までスライドさせます。
- 前席の背もたれを後ろに倒す: リクライニングレバーを操作して、背もたれを後部座席側へ完全に倒します。
- 後部座席も倒す: 同様に、後部座席の背もたれも倒します。ただし、ムーブキャンバスの場合、後部座席の背もたれはバックドアに当たってしまうため、完全に水平には倒れません。
この手順で、ある程度の就寝スペースは確保できますが、このままでは快適に眠ることは難しいでしょう。次のステップが非常に重要になります。
【重要】段差を解消してフルフラットにするコツ
前述のシートアレンジを行うと、前席と後席の間や、シート自体の凹凸など、寝心地を妨げる大きな段差が生じます。 これを解消することが、ムーブキャンバスでの車中泊成功の最大のポイントです。
段差を解消するには、以下のような方法があります。
- クッションやタオルを詰める: 最も手軽な方法は、段差や隙間にクッション、毛布、着替えなどを詰めて平らにする方法です。荷物を減らしたい場合に有効ですが、完全にフラットにするのは難しいかもしれません。
- 専用の段差解消マットを利用する: ムーブキャンバス専用に設計された段差解消マット(スペースクッション)も市販されています。 これを使えば、隙間なくぴったりと段差を埋めることができ、非常に快適なフラット空間を作り出せます。
- DIYで台を作成する: ホームセンターなどで木材を購入し、段差を埋めるための自作の台を作る強者もいます。自分の体にぴったり合う寝床を作りたいこだわり派の方におすすめです。
どの方法を選ぶかは、予算や手軽さ、求める快適性のレベルによって変わります。まずは手持ちのクッションなどで試してみて、より快適さを求めるなら専用マットの購入を検討するのが良いでしょう。
おすすめのマットやクッションの選び方
段差を解消してフラットな土台ができたら、その上にマットを敷くことで、さらに快適なベッドが完成します。マット選びも睡眠の質を大きく左右する重要な要素です。
- インフレーターマット: バルブを開くと自動で空気が入るタイプのマットです。クッション性が高く、寝心地が良いのが特徴。収納時は空気を抜いてコンパクトに丸められるため、車内スペースが限られるムーブキャンバスに適しています。
- ウレタンマット: 折りたたみ式のものが多く、広げるだけで使える手軽さが魅力です。厚みのあるものを選べば、多少の段差は吸収してくれます。
- 車種専用マット: ムーブキャンバスの室内形状に合わせて作られた専用マットも販売されています。 隙間なく敷き詰められるため、見た目も美しく、最高の寝心地を追求したい方におすすめです。
マットの厚さは、最低でも5cm以上、できれば8cm〜10cm程度の厚みがあると、底付き感がなく快適に眠れます。自分の好みや予算に合わせて、最適な一枚を選んでみてください。
ムーブキャンバスでの車中泊を快適にするおすすめグッズ10選

シートアレンジとマットで寝床の準備が整ったら、次はいよいよ快適性を高めるグッズを揃えていきましょう。ここでは、睡眠の質を上げるアイテムからプライバシーを守る必需品、あると便利な電化製品まで、厳選したおすすめグッズをご紹介します。
睡眠の質を上げるアイテム(マット、寝袋、枕)
快適な車中泊の基本は、質の高い睡眠です。寝床を整えるためのアイテムには特にこだわりましょう。
- 車中泊用マット: 前の章で詳しく解説した通り、段差を解消し快適な寝床を作るための最重要アイテムです。インフレーターマットやウレタンマットなど、厚みのあるものを選びましょう。
- 寝袋(シュラフ): 季節に応じた寝袋は必須です。夏用、冬用、3シーズン用など様々なタイプがあります。特に春や秋の朝晩は思った以上に冷え込むことがあるため、対応温度をしっかり確認して選びましょう。布団を持ち込むとかさばるので、コンパクトに収納できる寝袋が便利です。
- 枕: 自宅で使っている枕を持ち込むのが一番ですが、荷物を減らしたい場合は、空気で膨らませるエアピローや、衣類などを詰めて枕代わりにできるスタッフサックがおすすめです。快眠のためには枕の存在が意外と重要です。
プライバシーと光を遮るアイテム(シェード、カーテン)
車内で安心して過ごすためには、外からの視線と光を遮ることが非常に重要です。
- サンシェード: ムーブキャンバスの窓の形にぴったり合った専用設計のサンシェードが市販されています。 吸盤で簡単に取り付けられ、断熱効果も高いため、夏は日差しを遮り、冬は冷気を防いでくれます。防犯対策としても必須のアイテムです。
- 車用カーテン: レールを取り付けて設置するタイプや、マグネットで簡単に付けられるタイプがあります。開け閉めが簡単で、車内の雰囲気を良くする効果もあります。
- アイマスク: シェードやカーテンだけでは漏れてくる光が気になるという方は、アイマスクを用意すると安眠につながります。
あると便利な電化製品(ポータブル電源、ランタン)
車内で電気を使えると、車中泊の快適度は一気にアップします。
- ポータブル電源: スマートフォンの充電はもちろん、電気毛布や小型の扇風機、パソコンなどを使いたい場合に大活躍します。 車のバッテリー上がりを心配することなく電気が使えるので、一つあると非常に心強いアイテムです。容量や出力によって価格が様々なので、自分が使いたい電化製品に合わせて選びましょう。
- LEDランタン: 夜間の車内照明として必須です。 火を使わないLEDタイプなら安全で、明るさも調整できるものが多く便利です。吊り下げられるタイプやマグネット付きのものを選ぶと、車内の好きな場所に設置できます。
- 小型扇風機・サーキュレーター: 夏場の暑さ対策や、車内の空気を循環させて結露を防ぐのに役立ちます。USBで給電できるコンパクトなモデルがおすすめです。
荷物の整理術と収納アイテム
ムーブキャンバスは収納スペースが限られているため、荷物をいかにコンパクトに、そして効率的に整理するかが快適に過ごすためのポイントです。
- 収納ボックス・コンテナ: 衣類や調理器具、小物などをまとめて収納できるボックスがあると、車内がすっきりと片付きます。使わないときは寝床の下に置いたり、重ねてテーブル代わりに使ったりすることもできます。
- シートバックポケット: 前席の背もたれに取り付けるタイプの収納ポケットです。スマートフォンや本、ティッシュなど、すぐに取り出したい小物を整理しておくのに便利です。
初心者でも安心!ムーブキャンバスで車中泊するときの注意点

手軽に始められる車中泊ですが、最低限守るべきマナーや安全のための注意点があります。特に軽自動車ならではのポイントもありますので、出発前にしっかりと確認しておきましょう。
安全な場所選びのポイント(RVパーク、車中泊スポット)
どこで車中泊をするかは、最も重要なポイントの一つです。安全で快適に過ごせる場所を選びましょう。
- RVパーク: 日本RV協会が認定している車中泊専用の施設です。有料ですが、24時間利用可能なトイレやゴミ箱、電源設備などが整っていることが多く、初心者でも安心して利用できます。
- オートキャンプ場: 車を乗り入れてテントの横で宿泊できるキャンプ場も、車中泊が許可されている場合があります。予約時に確認してみましょう。
- 湯YOUパーク(ゆうゆうパーク): 全国の温泉・温浴施設が提供している車中泊スペースです。温泉に入ってからそのまま車内で休めるのが大きな魅力です。
一方で、「道の駅」や「サービスエリア・パーキングエリア」は、原則として宿泊目的での利用は禁止されています。これらはあくまで休憩施設であり、長時間の駐車や連泊はマナー違反となるため避けましょう。
夏と冬の温度対策・換気の方法
季節に応じた温度対策は、快適な車中泊に欠かせません。
- 夏の暑さ対策: 窓を開けて風通しを良くするのが基本ですが、防犯面や虫の侵入が心配です。そこで役立つのが、窓枠にはめ込むタイプの網戸(バグネット)です。 これがあれば、虫を気にせず窓を開けて眠ることができます。ポータブル扇風機や、日中の駐車時はサンシェードで車内温度の上昇を防ぐことも重要です。
- 冬の寒さ対策: 冬用の寝袋や厚手の衣類はもちろん、窓からの冷気を防ぐために断熱性の高いシェードを必ず使いましょう。 電気毛布や湯たんぽなども有効です。ただし、雪が降っている場合は、マフラー(排気口)が雪で埋まらないように注意してください。排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。
また、季節を問わず換気は非常に重要です。就寝中も少しだけ窓を開けるか、定期的に外の空気を取り入れましょう。これにより、一酸化炭素中毒のリスクを減らし、車内の結露を防ぐことができます。
防犯対策とプライバシーの確保
安心して眠るためには、防犯対策が不可欠です。
- ドアロックは必ずかける: 車を離れるときはもちろん、就寝前には必ず全てのドアがロックされているか確認しましょう。
- 外から車内を見えなくする: サンシェードやカーテンで窓を完全に覆い、外から中の様子が分からないようにすることが重要です。これはプライバシーの確保だけでなく、車上荒らしなどの犯罪抑止にもつながります。
- 貴重品は外から見えない場所に: 財布やスマートフォンなどの貴重品は、ダッシュボードの上などに置かず、外から見えない場所に保管しましょう。
エンジンのかけっぱなしはOK?注意すべきこと
就寝中にエアコンを使いたいからといって、エンジンをかけっぱなしにするのは絶対にやめましょう。 周囲への騒音や排気ガスの問題だけでなく、前述の通り、一酸化炭素中毒という命に関わる危険があります。特に冬場は危険性が高まるため、エンジンは必ず停止し、寒さ対策は寝袋や電気毛布などで行うようにしてください。 これは車中泊における最も重要なルールのひとつです。
まとめ:ムーブキャンバスの車中泊で自由な旅に出かけよう

この記事では、ダイハツ・ムーブキャンバスで車中泊を楽しむための様々な情報をお届けしました。
ムーブキャンバスは、そのままでは完全なフルフラットにならないため、一見すると車中泊には不向きに思えるかもしれません。 しかし、シートの段差をしっかりと解消し、快適なマットを用意するという最大のポイントさえ押さえれば、大人一人が十分に足を伸ばして休めるプライベート空間へと変身させることができます。
専用のサンシェードでプライバシーを確保し、ポータブル電源やLEDランタンなどの便利グッズを揃えれば、その快適性はさらに向上します。そして、安全な場所を選び、エンジン停止などの基本的なルールを守ることで、誰でも安心して車中泊にチャレンジすることが可能です。
燃費が良く小回りも利くムーブキャンバスは、気ままな一人旅の最高の相棒になります。 事前の準備をしっかり行い、工夫を凝らして、あなただけの「走る秘密基地」で、自由な旅に出かけてみてはいかがでしょうか。


