車中泊を計画しているけれど、シートの段差が気になって快適に眠れるか不安…という方も多いのではないでしょうか。専用の車スペースクッションは便利ですが、意外と値段が張る上に、使わないときの収納場所に困ることもあります。しかし、諦める必要はありません。
実は、身の回りにあるものを少し工夫するだけで、驚くほど快適な寝床を作ることができるのです。この記事では、高価な専用品に頼らずとも、手軽に試せる車スペースクッションの代用品や、それらを活用してさらに快適性をアップさせるアイデア、そして安全に車中泊を楽しむための注意点まで、わかりやすく解説していきます。
なぜ車スペースクッションの代用が必要?車中泊の悩みどころ

車中泊を快適にするためには、なによりもまず「フラットな寝床」の確保が重要です。しかし、多くの車のシートは、人が座ることを前提に作られているため、倒すだけではなかなか完全なフラットにはなりません。この段差が、車中泊における大きな悩みの種となります。
シートの段差が寝心地を左右する
乗用車のシートは、体をホールドするために座面や背もたれが体にフィットする形状をしています。そのため、シートを倒してフラットにしようとしても、シート同士のつなぎ目や、座面と背もたれの角度によって、どうしても凹凸や隙間ができてしまいます。 このわずかな段差が、睡眠の質を大きく低下させる原因になります。 体が不自然な姿勢になることで、腰や背中に痛みを感じたり、寝返りが打ちにくくて熟睡できなかったりすることも少なくありません。特に長時間の車中泊では、この段差問題はより深刻になります。快適な睡眠を得るためには、この段差をいかにして解消するかが非常に重要です。
専用品は意外と高価…
もちろん、車中泊用の段差解消グッズとして、専用の「スペースクッション」や「シートフラットクッション」が市販されています。 これらは車種に合わせて設計されているものもあり、手軽にフラットな空間を作れる非常に便利なアイテムです。しかし、便利な反面、価格が数千円から一万円以上と高価なものが多いのがネックです。 「年に数回しか車中泊をしないのに、そのために高いお金を出すのはちょっと…」と躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。また、空気で膨らませるエアタイプのクッションは、設置に手間がかかるという側面もあります。
収納場所に困ることも
専用のスペースクッションは、快適な寝床を提供してくれる一方で、その大きさが収納の悩みにつながることもあります。特に、ウレタン製などしっかりとした素材のクッションは、使わない時にかなりのスペースを占領してしまいます。空気で膨らませるタイプは、空気を抜けばコンパクトになりますが、それでもある程度の大きさは残ります。 車内は限られたスペースしかないため、「普段はどこに置いておこう…」と収納場所に頭を悩ませるケースも少なくありません。このような理由から、必要な時だけ手軽に用意できて、普段は別の用途で使える「代用品」に注目が集まっているのです。
【身近なもので解決】車スペースクッションの代用品アイデア7選

専用品がなくても、身の回りにあるものを工夫して使うことで、シートの段差を効果的に埋めることができます。ここでは、手軽に入手できて、すぐに試せる代用品のアイデアを7つご紹介します。
定番の「毛布」や「タオルケット」
車中泊の段差解消で最も手軽で定番なのが、毛布やタオルケット、ブランケットといった布類です。 これらはクッション性があり、形を自由に変えられるため、シートの凹凸や隙間に合わせて柔軟にフィットさせることができます。 例えば、後部座席を倒した際にできるシートのつなぎ目の溝や、前席との間にできる隙間に、畳んだり丸めたりした毛布を詰め込むだけで、気になる段差をかなり和らげることが可能です。家にあるものを使えばコストもかからず、防寒対策にもなるため一石二鳥です。複数の布類を重ねて厚みを調整することで、よりフラットな状態に近づけることができます。
衣類や寝袋を詰めた「収納ケース」
旅行の荷物である衣類も、立派な段差解消アイテムになります。衣類を詰めたバッグやリュック、あるいはプラスチックの収納ケースを隙間に配置することで、ある程度の強度を持った「かさ上げ」が可能になります。 特に、後部座席の足元のような大きな空間を埋めるのに効果的です。ポイントは、ケースの中に衣類や寝袋などをパンパンに詰め込み、硬さを調整することです。これにより、上に乗っても沈み込みにくく、安定した土台を作ることができます。荷物を活用するため、余計なものを増やすことなくスペースを有効活用できる、非常に合理的な方法と言えるでしょう。
意外と使える「座布団」や「クッション」
家庭で使っている座布団やクッションも、車スペースクッションの代用品として非常に優秀です。 これらは元々、座り心地を良くするためのものなので、適度な硬さとクッション性を兼ね備えています。シートの凹凸に合わせて複数個を組み合わせることで、細かな段差調整がしやすく、寝心地を大きく改善できます。 特に、低反発素材のクッションは、体の形に合わせて沈み込むため、体に当たる部分の不快感を和らげるのに役立ちます。100円ショップでも様々なサイズや形のクッションが手に入るので、車のシート形状に合わせていくつか揃えておくのも良いでしょう。
100均でも手に入る「レジャーシート」や「銀マット」
100円ショップで手軽に購入できるアイテムも、段差解消に大いに役立ちます。 例えば、厚手のレジャーシートや、キャンプで使う銀マット(アルミマット)は、適度な硬さがあるため、広い面の凹凸をならすのに効果的です。 これらをシートの上に敷き、その上に毛布などを重ねることで、よりフラットな寝床を作ることができます。また、お風呂マットも意外な伏兵で、適度な弾力性がシートの凹凸を和らげるのに役立ちます。 ジョイントマットを複数枚組み合わせれば、車内の形状に合わせて自由に形を変えることも可能です。
荷物を活用!「バッグ」や「リュック」
旅行に持っていくバッグやリュックも、ただの荷物入れではありません。これらを後部座席と前部座席の間の隙間などに置くことで、立派なスペースクッションの代わりになります。 中に衣類やタオルなどを詰めて高さを調整すれば、足を伸ばせるスペースを作り出すことも可能です。ハードタイプのスーツケースなどは安定感があり、上に板などを渡せば簡易的なテーブルとしても活用できるかもしれません。ただし、寝る際には硬い部分が体に当たらないよう、上にクッション性のあるものを敷くなどの工夫が必要です。荷物を減らしつつ、快適な空間を作り出す賢い方法です。
あると便利「ヨガマット」
ヨガマットも車中泊で活躍するアイテムの一つです。丸めて収納できるため持ち運びがしやすく、広げればある程度のクッション性と断熱性を確保できます。シートの細かな凹凸を吸収し、寝心地を向上させてくれるでしょう。特に、少し厚手のヨガマットであれば、その効果はより高まります。また、マット自体が滑りにくい素材でできているため、上に敷いた毛布や寝袋がずれるのを防ぐ効果も期待できます。車中泊だけでなく、旅先でのストレッチや、ちょっとした休憩スペースとしても使えるので、一枚積んでおくと何かと便利です。
最終手段としての「段ボール」
もし手元に適切な代用品がない場合の最終手段として、段ボールも活用できます。 スーパーマーケットなどで無料でもらえる段ボールは、加工しやすく、重ねることで強度を出すことも可能です。 車内の隙間の形に合わせてカットし、複数枚重ねてガムテープで固定すれば、簡易的な段差解消ブロックを作ることができます。 ただし、段ボールは湿気に弱く、耐久性も高くはありません。 あくまで一時的な対策として考え、上に必ず毛布やマットなどを敷いて、直接体に当たらないように工夫することが大切です。
代用品で快適に!車スペースクッション代用の賢い使い方

様々な代用品を紹介してきましたが、これらをただ置くだけでなく、少し工夫することでさらに快適な寝床を作り出すことができます。組み合わせや配置の仕方、最終的な仕上げのポイントを押さえて、ワンランク上の寝心地を目指しましょう。
複数のアイテムを組み合わせる
快適なフラットスペースを作る最大のコツは、一つの代用品に頼るのではなく、複数のアイテムを効果的に組み合わせることです。例えば、まず大きな隙間や段差を、衣類を詰めた収納ケースや畳んだ毛布で大まかに埋めます。 次に、その上に銀マットやお風呂マットなどを敷いて、広い面の凹凸を均一にならします。 そして最後に、クッションや座布団を使って、体に当たる部分の細かな調整を行います。 このように、役割の違うアイテムを層のように重ねていくことで、それぞれの長所を活かし、より完成度の高いフラットな寝床を実現できるのです。
「すきま」を意識して配置する
段差だけでなく、「すきま」を埋めることも快適な睡眠には欠かせません。 特に、倒したシートとドアの間や、シート同士のわずかな隙間は、寝ている間に物が落ちたり、体がはまり込んだりする原因になります。こうした小さな隙間には、丸めたタオルや、100円ショップで手に入る「すき間埋めクッション」などを活用して、きっちりと埋めていきましょう。 細部まで丁寧にケアすることで、寝返りを打っても安心できる、安定した空間が生まれます。配置する際は、実際に横になってみて、体に違和感がないか、不自然に沈み込む場所はないかを確認しながら調整するのがポイントです。
最終的な寝心地はマットで調整
代用品で段差を解消し、フラットな土台ができあがったら、最終的な寝心地の調整に入ります。この仕上げの工程で大きな役割を果たすのが、車中泊用のマットや厚手のキャンプマットです。 土台がある程度フラットになっていれば、その上に一枚マットを敷くだけで、代用品のつなぎ目や硬さを感じさせない、格段に快適な寝床が完成します。 特に、厚さが5cm以上あるようなインフレータブルマット(自動で空気が入るマット)やエアマットは、クッション性が高く、残ったわずかな凹凸も吸収してくれるため、非常におすすめです。
安全第一!車スペースクッション代用品を使う上での注意点

手軽で便利な代用品ですが、使い方を誤ると安全なドライブの妨げになったり、思わぬ事故につながったりする可能性もあります。快適な車中泊を楽しむためにも、安全に関する注意点をしっかりと守りましょう。
運転の妨げにならない場所に保管
車中泊で使った段差解消用の代用品は、走行中は必ず安全な場所に収納してください。特に、運転席や助手席の足元、ブレーキペダルやアクセルペダルの周辺に物を置くのは絶対にやめましょう。万が一、急ブレーキの際に物がペダルの下に転がり込んでしまうと、ブレーキが効かなくなるなど、重大な事故につながる恐れがあります。また、後部座席に置いた荷物も、しっかりと固定されていないと、カーブやブレーキの際に崩れて視界を妨げたり、運転の集中を妨げたりする原因になります。走行前には、全ての荷物がラゲッジスペースなどにしっかりと固定されていることを確認する習慣をつけましょう。
燃えやすい素材に注意
代用品として使う毛布や衣類、段ボールなどは、燃えやすい素材であることが多いです。 車内で火気を使用することは絶対に避けるべきですが、特に注意したいのが、ポータブル電源やモバイルバッテリーなどの熱を持つ電子機器の取り扱いです。これらの機器を、布類の上で長時間使用したり、充電したりすると、熱がこもって火災の原因になる可能性があります。電子機器を使用する際は、周囲に燃えやすいものがないかを確認し、熱がこもらないように注意してください。また、夏場の直射日光が当たる場所に可燃物を放置するのも危険です。
走行中はしっかりと固定
就寝スペースを作るために後部座席などに配置したクッションや荷物は、走行する際には必ずラゲッジスペースなどに移動させ、しっかりと固定しましょう。 走行中に後部座席に乗員が座る場合はもちろんのこと、誰も乗らない場合でも、固定されていない荷物は危険です。急ブレーキや衝突の際に、車内に置かれた物が凶器となって飛んでくる可能性があります。特に、硬さのある収納ケースや段ボールなどは、人に当たると大きな怪我につながりかねません。安全なドライブのためにも、走行中の車内は常に整理整頓し、荷物は確実に固定することを徹底してください。
まとめ:工夫次第で快適に!車スペースクッション代用で賢く車中泊

今回は、専用品に頼らずとも快適な車中泊を実現するための「車スペースクッション代用」のアイデアについて詳しく解説しました。高価な専用クッションがなくても、毛布や衣類、100均グッズといった身近なものを組み合わせることで、シートの気になる段差を解消し、フラットで快適な寝床を作り出すことができます。
重要なのは、複数のアイテムを組み合わせてそれぞれの長所を活かし、隙間なく丁寧に埋めていくことです。 そして、作り上げた寝床の上に一枚マットを敷くことで、寝心地は格段に向上します。 ただし、手軽な代用品だからこそ、走行中の収納場所や火気の取り扱いといった安全面には十分に注意してください。この記事で紹介したアイデアを参考に、自分だけの快適な車中泊空間を賢く作り上げて、素敵な旅を楽しんでください。


