九州一周を車で旅してみたいと思っていませんか?九州には、豊かな自然、歴史的な街並み、美味しいグルメ、そして数多くの温泉があり、ドライブ旅行に最適な場所です。特に、時間を気にせず自由に旅ができる車中泊は、九州一周の魅力を最大限に引き出してくれます。
この記事では、九州一周を車で、そして車中泊で楽しむためのモデルコース、必要な日数や費用、おすすめの車中泊スポット、そして旅の注意点まで、あなたの旅をサポートする情報を詳しくご紹介します。さあ、九州の魅力を巡るドライブ旅行に出かけましょう!
九州一周を車で!夢のドライブ旅行計画

九州を車で一周する旅は、多くのドライバーが一度は夢見る冒険ではないでしょうか。しかし、実際に計画を立てるとなると、どれくらいの日数が必要で、どんなルートを通り、どの季節がベストなのか、疑問が次々と湧いてきます。ここでは、そんな九州一周ドライブ旅行の基本的な計画の立て方について、わかりやすく解説していきます。しっかりとした計画を立てることで、あなたの旅はより充実し、忘れられない思い出となるでしょう。
九州一周にかかる日数の目安は?
九州一周にかかる日数は、旅のスタイルや目的によって大きく変わります。主要な観光スポットを駆け足で巡るなら、最低でも4泊5日は必要です。 しかし、それでは移動が中心になってしまい、各地の魅力を十分に味わうのは難しいかもしれません。
じっくりと九州を満喫したいのであれば、7泊8日から10泊11日ほどの日程を確保するのがおすすめです。 これだけの日数があれば、各県の名所を巡り、ご当地グルメを堪能し、温泉でゆっくりと疲れを癒す時間を十分に取ることができます。 さらに、離島への訪問や特定の地域を深く探訪したい場合は、2週間から1ヶ月ほどの長期滞在を計画するのも良いでしょう。あなたのペースで、無理のないスケジュールを組むことが、楽しい旅にするための第一歩です。
九州一周の走行距離とルートの種類
九州一周の総走行距離は、選ぶルートによって異なりますが、おおよそ1,200kmから1,900kmほどになります。 ルートの組み方は大きく分けて「時計回り」と「反時計回り」の2種類があります。どちらのルートを選ぶかは、旅の目的や出発地によって決めると良いでしょう。
例えば、福岡から出発する場合、反時計回り(福岡→佐賀→長崎→熊本→鹿児島→宮崎→大分)のルートを選ぶと、旅の後半に阿蘇や別府といった絶景ドライブルートが待っています。 一方、時計回り(福岡→大分→宮崎→鹿児島→熊本→長崎→佐賀)は、南国宮崎の海岸線を早い段階で楽しむことができます。 また、九州の中央に位置する阿蘇山をどのタイミングで訪れたいかによってルートを決めるのも一つの方法です。 どちらの回り方にもそれぞれの魅力があるので、地図を広げて行きたい場所をリストアップしながら、自分だけのオリジナルルートを考えてみてください。
ベストシーズンはいつ?季節ごとの魅力
九州は年間を通して温暖な気候ですが、旅のベストシーズンは春と秋と言われています。
- 春(3月~5月):桜の開花から新緑の季節へと移り変わり、ドライブに最適な過ごしやすい気候が続きます。福岡城の桜まつりや、河内藤園の藤棚など、美しい花々が旅を彩ってくれるでしょう。
- 夏(6月~8月):海水浴やマリンアクティビティを楽しみたい方には絶好のシーズンです。 熊本の天草ではイルカウォッチングも体験できます。 ただし、梅雨の時期や台風シーズンと重なるため、天気予報のチェックは欠かせません。
- 秋(9月~11月):気候が安定し、紅葉が美しい季節です。大分の耶馬渓や熊本の阿蘇など、紅葉の名所を巡るドライブは格別です。また、食欲の秋でもあり、各県で旬の味覚を堪能できます。
- 冬(12月~2月):温泉が恋しくなる季節。別府温泉や指宿温泉などで、冷えた体を温めるのは冬の旅の醍醐味です。ただし、阿蘇などの山間部では積雪や路面凍結の可能性があるため、冬用タイヤなどの準備が必要です。
【完全ガイド】九州一周車中泊モデルコース

九州一周の車中泊旅行を計画する上で、最も悩むのが具体的なルートではないでしょうか。広大な九州には魅力的なスポットが点在しているため、効率よく巡るには事前のプランニングが欠かせません。ここでは、九州の魅力をぎゅっと詰め込んだ王道コースから、北部・南部に特化したコースまで、3つのモデルコースをご紹介します。それぞれのコースはあくまで一例ですので、あなたの興味や時間に合わせて自由にアレンジしてみてください。
【王道ルート】九州の魅力を凝縮した7泊8日コース
初めて九州を一周する方におすすめなのが、7泊8日で各県の魅力をバランス良く巡る王道コースです。福岡をスタートし、反時計回りに九州を巡ります。
- 1日目:福岡 → 佐賀 → 長崎
福岡空港や博多駅周辺でレンタカーを借りて出発。 まずは佐賀の呼子で新鮮なイカを味わい、吉野ヶari遺跡で弥生時代にタイムスリップ。その後、長崎へ移動し、異国情緒あふれる街並みを散策します。夜は稲佐山からの夜景を楽しむのもおすすめです。 - 2日目:長崎 → 熊本
長崎市内を観光後、雲仙地獄で大地の息吹を感じ、フェリーを利用して熊本へ渡ります。 熊本では、復興が進む熊本城を見学し、馬刺しなどの郷土料理に舌鼓を打ちましょう。 - 3日目:熊本 → 鹿児島
阿蘇の雄大なカルデラをドライブし、草千里ヶ浜で大自然を満喫。 その後、南下して鹿児島へ。桜島を望む城山公園展望台からの景色は必見です。 - 4日目:鹿児島
指宿名物の砂むし温泉でデトックス体験。 JR日本最南端の駅である西大山駅を訪れ、開聞岳を背景に記念撮影も忘れずに。 - 5日目:鹿児島 → 宮崎
鹿児島から宮崎へ移動。日南海岸の絶景を楽しみながら、「鬼の洗濯板」で知られる青島神社や、イースター島公認のモアイ像が並ぶサンメッセ日南を訪れます。 - 6日目:宮崎 → 大分
神秘的な雰囲気が漂う高千穂峡でボートに乗り、真名井の滝の迫力を間近で感じます。 その後、日本一の温泉県・大分へ。別府の地獄めぐりで温泉の多様性に驚かされるでしょう。 - 7日目:大分 → 福岡
温泉地として名高い湯布院の街並みを散策し、おしゃれなカフェで一休み。その後、福岡へ戻り、太宰府天満宮で学問の神様にご挨拶。 夜は博多の屋台で旅の締めくくりを。 - 8日目:福岡
福岡市内でショッピングを楽しんだり、お土産を探したりして、帰路につきます。
【北部九州満喫】歴史とグルメを巡る4泊5日コース
時間が限られているけれど、九州の魅力をしっかりと感じたい方には、北部九州に絞ったコースがおすすめです。福岡、佐賀、長崎、熊本、大分の5県を巡り、歴史的な街並みと豊かな食文化を満喫します。
- 1日目:福岡 → 佐賀
福岡を出発し、学問の神様で知られる太宰府天満宮へ。その後、佐賀県へ入り、日本三大稲荷のひとつ祐徳稲荷神社を参拝。夜は嬉野温泉で美肌の湯を楽しみます。 - 2日目:佐賀 → 長崎
朝は呼子の朝市で新鮮な海の幸を堪能。 その後、焼き物の里、伊万里・有田を散策します。午後は長崎へ移動し、平和公園や原爆資料館を訪れ、平和の尊さを学びます。 - 3日目:長崎 → 熊本
異国情緒漂うグラバー園や大浦天主堂を見学。 午後は島原半島へ足を延ばし、フェリーで熊本へ。熊本では、ご当地グルメの太平燕(タイピーエン)や馬刺しを味わいましょう。 - 4日目:熊本 → 大分
阿蘇の雄大な自然を満喫するドライブへ。大観峰からの絶景は息をのむ美しさです。 午後は「やまなみハイウェイ」を走り、黒川温泉で湯めぐりを楽しむのもおすすめです。 - 5日目:大分 → 福岡
朝は湯布院の金鱗湖周辺を散策。その後、別府温泉で地獄めぐりや温泉蒸し料理を楽しみます。午後は福岡へ戻り、旅の思い出とともに帰路へ。
【南部九州探訪】大自然と温泉を味わう4泊5日コース
手つかずの雄大な自然や、個性豊かな温泉をじっくりと楽しみたい方には、熊本、宮崎、鹿児島の南部九州を巡るコースがおすすめです。ダイナミックな自然景観と、心癒される温泉があなたを待っています。
- 1日目:熊本
熊本空港を起点にスタート。まずは阿蘇の草千里ヶ浜や中岳火口を訪れ、地球のエネルギーを体感します(※火山活動によっては規制があるので注意が必要です)。 夜は南阿蘇のペンションなどで星空を眺めるのも素敵です。 - 2日目:熊本 → 宮崎
日本神話の舞台として知られる高千穂峡へ。ボートから見上げる真名井の滝は神秘的です。 午後は宮崎の海岸線を目指し、日向岬の馬ヶ背など、迫力ある断崖絶壁の景色を楽しみます。 - 3日目:宮崎 → 鹿児島
日南海岸をドライブし、青島神社や鵜戸神宮を参拝。 その後、都井岬で野生の御崎馬との出会いを楽しみながら、鹿児島県へ。夜は霧島温泉郷で旅の疲れを癒します。 - 4日目:鹿児島
活火山・桜島へフェリーで渡り、その力強さを間近に感じます。午後は薩摩半島の南端、長崎鼻から「薩摩富士」と称される開聞岳の美しい姿を眺め、指宿の砂むし温泉でリフレッシュ。 - 5日目:鹿児島
鹿児島市内を散策し、西郷隆盛ゆかりの地を巡ったり、名物の「しろくま」を味わったり。鹿児島空港から帰路につきます。
九州一周の費用はどれくらい?予算の内訳を解説

九州一周の車中泊旅行、一体どれくらいの費用がかかるのか気になりますよね。費用は日数や旅のスタイルによって大きく変動しますが、大まかな目安を知っておくことで、安心して計画を立てることができます。ここでは、ガソリン代、食費、温泉・観光施設費、そして車中泊ならではの宿泊費について、それぞれの内訳と節約のコツを詳しく解説します。
ガソリン代の計算方法
旅の費用で大きな割合を占めるのがガソリン代です。九州一周の走行距離は約1,200km~1,900km。 燃費が1リットルあたり15kmの車で1,500km走行し、ガソリン価格を1リットル170円と仮定すると、ガソリン代は約17,000円(1,500km ÷ 15km/L × 170円/L)となります。7泊8日の旅行であれば、高速道路代と合わせて交通費は約30,000円ほどを見積もっておくと良いでしょう。
燃費の良い車を選ぶことはもちろん、急発進・急ブレーキを避けるエコドライブを心がけることで、ガソリン代を節約できます。また、高速道路の深夜割引や休日割引をうまく活用するのもポイントです。
食費を賢く抑えるコツ
九州は美味しいものの宝庫。ご当地グルメを存分に楽しみたいところですが、毎食外食となると食費がかさんでしまいます。1日あたりの食費は、1人3,000円から5,000円程度を目安にすると良いでしょう。 10泊11日の2人旅で、食費の合計が約10万円だったという例もあります。
食費を賢く抑えるには、地元のスーパーや道の駅を活用するのがおすすめです。新鮮な食材やご当地の惣菜が手頃な価格で手に入ります。車内に簡単な調理器具やカセットコンロを積んでおけば、景色の良い場所で自炊を楽しむこともでき、旅の満足度もアップします。もちろん、ラーメンやちゃんぽん、チキン南蛮など、絶対に外せない名物料理は、お店で本場の味を堪能しましょう。
温泉・観光施設の費用と節約術
九州には魅力的な温泉や観光施設がたくさんあります。入場料や入浴料は積み重なると意外と大きな出費になります。観光費用としては、1人あたり1万円ほどを予算として考えておくと安心です。
費用を抑えるためには、無料の観光スポットをリサーチしておくことが有効です。例えば、絶景の岬や美しい海岸線、歴史的な街並みの散策など、お金をかけずに楽しめる場所は数多くあります。温泉については、数百円で入れる共同浴場を利用するのも良い方法です。また、複数の施設をお得に巡れる周遊パスや割引クーポンがないか、事前に観光協会のウェブサイトなどでチェックしておくことをおすすめします。
車中泊ならではの宿泊費
車中泊の最大のメリットは、宿泊費を大幅に節約できる点です。道の駅やサービスエリア、無料の駐車場を利用すれば、宿泊費は基本的にかかりません。 ただし、最近では電源設備やゴミ処理、水道などを備えた有料のRVパークも増えており、1泊2,000円~3,000円程度で快適かつ安心して過ごすことができます。
温泉施設に併設されたRVパークを選べば、入浴後にすぐに車内でリラックスできるので非常に便利です。 また、オートキャンプ場を利用すれば、テーブルや椅子を出してアウトドア気分を味わうことも可能です。予算やその日の気分に合わせて、無料スポットと有料施設をうまく使い分けることで、コストを抑えつつ快適な車中泊の旅が実現できます。
快適な車中泊にするための必須アイテムとおすすめスポット
自由気ままな旅が魅力の車中泊ですが、その快適さは準備次第で大きく変わります。特に九州一周のような長期の旅では、装備をしっかりと整えておくことが重要です。ここでは、快適な車中泊を実現するために最低限揃えたい必須グッズから、九州でおすすめの車中泊スポット、さらに旅の質をワンランクアップさせる便利アイテムまで、幅広くご紹介します。事前の準備を万全にして、安全で心地よい車中泊ライフを送りましょう。
これだけは揃えたい!車中泊の必須グッズ
車中泊を快適に過ごすためには、いくつかの基本的なアイテムが欠かせません。まず、外からの視線を遮り、プライバシーを確保するためのサンシェードやカーテンは必需品です。光を遮断することで、朝までぐっすり眠ることができます。次に、快適な睡眠のための寝具。寝袋やマット、自宅で使っている毛布など、季節に合わせたものを用意しましょう。
また、車内で過ごす時間を快適にするLEDランタンや、スマートフォンの充電などに必要なポータブル電源もあると非常に便利です。 夏場は暑さ対策として小型の扇風機、冬場は寒さ対策として電気毛布などがあると、さらに快適度がアップします。衛生面では、歯ブラシセットやウェットティッシュ、そして万が一のために簡易トイレを準備しておくと安心です。
【初心者も安心】九州のおすすめRVパーク・オートキャンプ場
車中泊初心者の方や、電源や水道などを利用して快適に過ごしたい方には、RVパークやオートキャンプ場の利用がおすすめです。九州には設備が整ったスポットが数多くあります。
- RVパーク:日本RV協会が認定した車中泊施設で、電源設備や24時間利用可能なトイレが完備されていることが多く、安心して利用できます。 温泉施設や道の駅に併設されている場所も多く、入浴や食事にも困りません。 例えば、熊本県にある「道の駅 有明 リップルランド」は、温泉施設が併設されており、有明名物のタコ料理も楽しめます。
- オートキャンプ場:テントを張るだけでなく、車を乗り入れて宿泊できる区画サイトがあるキャンプ場です。RVパークよりも自然豊かな環境にあることが多く、アウトドア気分を満喫できます。テーブルや椅子を広げて、ゆっくりと食事や団らんの時間を過ごしたい方におすすめです。
無料で利用できる車中泊スポットと注意点
宿泊費用を抑えたい場合に重宝するのが、無料で利用できる車中泊スポットです。代表的なのが「道の駅」や「サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)」です。24時間利用可能なトイレや自動販売機があり、多くの旅行者が利用しています。
ただし、これらの場所はあくまでも休憩施設であり、宿泊施設ではないということを忘れてはいけません。 長期間の滞在や、車外でテーブルや椅子を広げてキャンプのような行為をするのはマナー違反です。また、ゴミは必ず持ち帰り、アイドリングは避けるなど、他の利用者の迷惑にならないように配慮することが大切です。場所によっては車中泊が禁止されている場合もあるため、現地のルールを必ず確認しましょう。
あると便利!快適度をアップさせるアイテム
必須ではありませんが、持っていくと車中泊の快適度が格段に上がるアイテムもご紹介します。
- ポータブル冷蔵庫:冷たい飲み物をいつでも飲めたり、食材を保存できたりと、特に夏場に大活躍します。
- 調理器具(カセットコンロ、クッカーなど):簡単な自炊ができれば、食費の節約になるだけでなく、旅の楽しみも広がります。
- 折りたたみ式のテーブルとチェア:天気の良い日に、景色の良い場所で朝食をとるなど、アウトドア気分を味わえます。
- インバーター:車のバッテリーから家庭用コンセント(AC100V)が使えるようになる変換器。パソコンなど消費電力の大きい電化製品を使いたい場合に便利です。
九州一周ドライブの注意点

九州一周のドライブは魅力にあふれていますが、広大なエリアを長距離移動するため、事前に知っておくべき注意点もいくつかあります。フェリーをうまく活用して効率的に移動する方法や、九州ならではの道路事情、そして安全な旅を続けるための防犯対策やマナーについて解説します。これらのポイントを押さえて、トラブルなく、スムーズで安全なドライブを楽しみましょう。
フェリーの活用で時間と体力を節約
九州は多くの湾や半島があり、陸路だけで移動しようとすると、大きく迂回しなければならない区間が存在します。特に、長崎県の島原半島から熊本県へ渡るルートや、鹿児島県の薩摩半島と大隅半島を行き来するルートでは、フェリーの利用が非常に効果的です。
例えば、島原から熊本へはフェリーを使えば約30分~1時間で移動できますが、陸路だと数時間のドライブになります。フェリーでの移動時間は、運転の疲れを癒す貴重な休憩時間にもなります。料金はかかりますが、時間とガソリン代、そして体力を節約できることを考えれば、十分にその価値はあると言えるでしょう。事前に航路や時刻表、料金を調べておき、計画に組み込んでおくことを強くおすすめします。
知っておきたい九州の道路事情
九州の道路は、都市部と郊外、山間部で大きく状況が異なります。
- 都市部の渋滞:福岡市内などの大都市では、通勤時間帯を中心に渋滞が発生しやすいです。特に太宰府インターチェンジ周辺は混雑することが多いので注意が必要です。
- 山間部の道:阿蘇や高千穂、霧島などの山間部には、道幅が狭く、カーブの多い道が存在します。 運転に慣れていない方は、時間に余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。また、冬場は積雪や路面凍結の恐れがあるため、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの準備が必須です。
- 路面電車:長崎市、熊本市、鹿児島市では路面電車が走っています。 車で走行する際は、線路内への進入や右折の方法など、独自の交通ルールに注意が必要です。慣れないうちは特に慎重に運転しましょう。
- 桜島の火山灰:鹿児島の桜島周辺では、風向きによって火山灰が降ることがあります。灰が積もった道路は滑りやすくなるため、スピードを落として走行する必要があります。
防犯対策とマナーを守って安全な旅を
楽しい旅を続けるためには、防犯意識とマナーの遵守が不可欠です。車中泊中は特に以下の点に注意しましょう。
- 施錠の徹底:車から離れるときはもちろん、就寝中も必ずドアをロックしましょう。少しの油断が車上荒らしなどの被害につながる可能性があります。
- 貴重品の管理:財布やスマートフォン、パソコンなどの貴重品は、外から見える場所に置かないようにしましょう。就寝時は、すぐに手の届く場所に保管しておくことが大切です。
- 車中泊のマナー:道の駅などで車中泊をする際は、あくまで「休憩」させてもらっているという意識を持ちましょう。 長期間の滞在、ゴミのポイ捨て、大声での会話、発電機の使用などはマナー違反です。エンジンをかけたまま寝る「アイドリング」も、騒音や排気ガスの問題があるため避けるべきです。地域の住民や他の旅行者に配慮し、誰もが気持ちよく利用できるよう心がけましょう。
まとめ:最高の思い出を作る九州一周の車旅へ

九州一周を車で、そして車中泊で巡る旅は、計画から実行まで、すべてが特別な体験となるでしょう。この記事では、旅の計画に必要な日数の目安やルート設定、季節ごとの魅力から、具体的なモデルコース、気になる費用の内訳、そして快適な車中泊のためのアイテムやおすすめスポット、最後に安全に旅するための注意点まで、幅広く解説しました。
九州には、雄大な自然が織りなす絶景、豊かな歴史が息づく街並み、心と体を癒す温泉、そして旅の疲れを吹き飛ばす美味しいグルメが溢れています。時間を自由に使える車中泊だからこそ、その日の気分で行き先を変えたり、気に入った場所でゆっくりと過ごしたりと、あなただけのオリジナルな旅を創り上げることができます。
しっかりと準備を整え、各地でのマナーを守り、安全運転を心がけることで、この旅はきっとあなたの人生における忘れられない素晴らしい思い出となるはずです。さあ、あなたも九州一周という壮大なドライブ旅行へ出発してみませんか。



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