淡路島での車中泊に憧れを抱いているあなたへ。 青い海と豊かな自然に囲まれ、美味しいグルメも満喫できる淡路島は、車中泊の旅にぴったりの場所です。 本州からのアクセスも良く、週末を利用して気軽に訪れることができるのも魅力の一つと言えるでしょう。
この記事では、淡路島で車中泊を計画している方のために、おすすめのスポットから知っておきたいルールやマナー、そして旅をさらに楽しくする情報まで、わかりやすく解説していきます。初めての方でも安心して楽しめるよう、具体的な施設名や注意点を盛り込みました。この記事を読めば、あなたの淡路島車中泊が、きっと忘れられない最高の思い出になるはずです。
淡路島での車中泊!まずは基本情報を押さえよう

淡路島で快適な車中泊を楽しむためには、事前の情報収集が欠かせません。まずは、淡路島がなぜ車中泊におすすめなのか、どのような場所で宿泊できるのか、そして必要な持ち物は何かといった基本的な知識から確認していきましょう。
淡路島で車中泊する魅力とは?
淡路島が車中泊の目的地として人気を集めるのには、たくさんの理由があります。一つは、京阪神からのアクセスの良さです。明石海峡大橋を渡ればすぐに到着するため、週末や連休を利用して気軽に非日常を味わうことができます。 全周約200kmほどの島なので、2泊3日もあれば十分に島全体を満喫できるでしょう。
また、豊かな自然と美しい景観も大きな魅力です。 海沿いをドライブすれば、きらめく瀬戸内海を一望でき、西海岸に沈む夕日は息をのむほどの美しさです。 さらに、淡路島は「御食国(みけつくに)」と呼ばれた歴史を持つほど食材が豊富。新鮮な海の幸や甘い玉ねぎ、そして淡路牛など、ご当地グルメを味わうのも旅の醍醐味です。
そして何より、車中泊に適したスポットが充実している点が挙げられます。 絶景を楽しめる場所や温泉に近い場所、無料で利用できる駐車場など、自分のスタイルに合った場所を選びやすい環境が整っています。旅費を抑えながら、自由気ままな旅を組み立てられるのが車中泊の醍醐味。淡路島は、そんな魅力あふれる旅を実現させてくれる場所なのです。
車中泊スポットの種類と選び方
淡路島には、車中泊が可能な場所がいくつかありますが、それぞれに特徴やルールがあります。自分の旅のスタイルや目的に合わせて、最適な場所を選びましょう。
RVパーク:日本RV協会が認定する車中泊専用の施設です。有料ですが、電源設備や24時間利用可能なトイレ、ゴミ処理サービスなどが整っており、初心者でも安心して快適に過ごせます。
オートキャンプ場:車を乗り入れてテントを張るのが一般的ですが、車中泊プランを提供している施設もあります。焚き火やバーベキューを楽しみたい方におすすめです。
道の駅:本来は休憩施設ですが、駐車場が24時間利用可能でトイレもあるため、多くの車中泊旅行者に利用されています。 ただし、宿泊を公認していない場所も多いため、仮眠や休憩の範囲での利用を心がけ、マナーを守ることが重要です。
サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA):高速道路上にあり、24時間利用可能なトイレや売店が完備されています。 深夜割引などを活用して移動する際の仮眠場所として便利です。
湯YOUパーク(温泉施設などの駐車場):温泉やホテルなどが駐車場を車中泊用に提供しているシステムです。 温泉にゆっくり浸かって疲れを癒したい方には最適です。
選ぶ際のポイントは、「快適性」「料金」「安全性」の3つです。初心者の方や快適さを重視するなら、設備が整ったRVパークや湯YOUパークがおすすめです。 旅費を抑えたい場合は道の駅も選択肢に入りますが、周囲への配慮とマナー遵守がより一層求められます。
車中泊にあると便利な持ち物リスト
車中泊を快適に過ごすためには、いくつかのアイテムを準備しておくと安心です。忘れ物がないか、出発前にチェックしてみましょう。
| カテゴリ | 持ち物 | 説明 |
|---|---|---|
| 快眠グッズ | シェード(目隠し)、寝袋、マット、枕 | 外からの光や視線を遮り、プライバシーを確保するためにシェードは必須です。寝袋は季節に合ったものを選び、マットがあると車内の凹凸が気にならず快適に眠れます。 |
| 電装品 | ポータブル電源、延長コード、ランタン | スマートフォンの充電やちょっとした調理家電を使う際にポータブル電源があると非常に便利です。夜間の車内を照らすランタンもあると安心です。 |
| 衛生用品 | 歯ブラシ、タオル、ウェットティッシュ、ゴミ袋 | 温泉や銭湯を利用する際の洗面用具はもちろん、車内で使えるウェットティッシュも重宝します。ゴミは必ず持ち帰るのがマナーなので、ゴミ袋は多めに用意しましょう。 |
| 食事関連 | クーラーボックス、カセットコンロ、調理器具 | 道の駅などで購入した新鮮な食材を保存したり、簡単な調理をしたりする際に役立ちます。ただし、火器の使用は許可された場所でのみ行いましょう。 |
| その他 | 虫除けスプレー、常備薬、健康保険証、サンダル | 特に夏場は虫対策が必要です。また、万が一に備えて常備薬や健康保険証は必ず携帯しましょう。サンダルは、トイレに行く際などにさっと履けて便利です。 |
これらのアイテムを参考に、ご自身の車の設備や旅のスタイルに合わせて必要なものを準備してください。事前の準備が、車中泊の快適さを大きく左右します。
【エリア別】淡路島のおすすめ車中泊公認スポット

淡路島には、車中泊を公認しているRVパークやオートキャンプ場が点在しています。ここでは、淡路島を「北部(淡路市)」「中部(洲本市)」「南部(南あわじ市)」の3つのエリアに分け、それぞれのエリアでおすすめの公認スポットをご紹介します。
【淡路市エリア】本州からアクセス抜群!北部の拠点
明石海峡大橋を渡ってすぐの淡路市エリアは、島の玄関口として賑わっています。 絶景スポットや温泉施設も多く、旅の拠点として非常に便利です。
RVパーク アクアイグニス淡路島
国営明石海峡公園内に位置し、「癒し」と「食」をテーマにした複合型天然温泉リゾート施設です。 こちらのRVパークは、何と言っても大阪湾を一望できる絶好のロケーションが魅力。 特に日の出の時間は格別です。 サイトは、電源付きでプライベート感のある「RVエリア」と、リーズナブルな「車中泊エリア」の2種類から選べます。 施設内には天然温泉「伊弉諾の湯」があり、車中泊利用者はチェックインからチェックアウトまで何度でも入浴できる特典が付くこともあります。 有名シェフが手掛けるレストランやベーカリーも併設されており、グルメも存分に楽しめます。
【洲本市エリア】温泉も楽しめる!中部の拠点
淡路島の中部に位置する洲本市は、城下町の風情が残る島の中心地です。 有名な洲本温泉郷があり、旅の疲れを癒すのに最適なエリアです。
RVパーク淡路島シームーン
洲本市の海岸沿いにあるリゾート施設「シーアイガ海月」に併設されたRVパークです。 国道から少し奥まった静かな環境で、目の前にはプライベートビーチのような穏やかな浜辺が広がっています。 全ての区画に電源が完備されており、隣のサイトとの間には仕切りがあるため、プライバシーを保ちながら過ごせるのが嬉しいポイントです。 施設内の大浴場を利用できるほか、24時間利用可能なトイレやシャワー、ゴミステーションも完備。 事前予約でバーベキューも楽しめ、リゾート気分を満喫しながら快適な車中泊ができます。
RVパーク 淡路島の郷 前平ベース
洲本ICから車で約7分とアクセスしやすい場所にありながら、周囲は田んぼに囲まれた静かな環境が魅力のRVパークです。 「何もない贅沢」をコンセプトにしており、夜には満点の星空を眺めることができます。 設備はシンプルですが、その分リーズナブルな料金設定が魅力。水道や有料のシャワーが利用可能です。 観光地へのアクセスも良く、アクティブに動きたい日の拠点として、また静かにのんびり過ごしたい日の隠れ家として、様々な使い方ができるスポットです。
【南あわじ市エリア】絶景と海の幸!南部の拠点
淡路島の南部に位置し、世界三大潮流の一つ「鳴門の渦潮」で有名なエリアです。 夕日の名所や豊かな自然が残り、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
淡路島西海岸オートキャンプ場
日本の夕陽百選にも選ばれた慶野松原の近くにあり、美しいサンセットを望むことができるキャンプ場です。 こちらにはRVパーク専用サイトがあり、広々とした区画でゆったりと過ごせます。 各サイトに電源が完備されているほか、炊事場やトイレ、シャワーといった共用設備も清潔に管理されています。 ペットとの同伴も可能で、ワンちゃんと一緒に旅を楽しみたい方にもおすすめです(ルール要確認)。 近くには温泉施設もあり、夕日を眺めた後に温泉でリフレッシュするという贅沢な時間を過ごせます。
休暇村南淡路
福良湾の高台に位置し、絶景を望むことができる宿泊施設ですが、オートキャンプ場も併設しており車中泊が可能です。 電源付きのサイトもあり、キャンプ場内の炊事棟やトイレを利用できます。 最大の魅力は、休暇村本館の温泉「潮騒の湯」を利用できること。鳴門海峡を一望できる露天風呂は格別です。また、レストランで淡路島の旬の食材を使った料理を味わうこともでき、ホテルライクな快適さとアウトドアの自由さを両立できます。
道の駅での車中泊は可能?ルールとマナー

淡路島には魅力的な道の駅が多く、車中泊スポットとして考える方も多いでしょう。 しかし、道の駅での車中泊には知っておくべきルールとマナーがあります。気持ちよく利用するために、基本的な知識を身につけておきましょう。
道の駅は「休憩施設」が基本
大前提として、道の駅は宿泊施設ではなく、ドライバーのための「休憩施設」です。 国土交通省も、道の駅での車中泊を「あくまで休憩や仮眠の範囲」としており、長期間の滞在やキャンプ行為は認めていません。駐車場を占拠するような行為は、他の利用者の迷惑になります。
淡路島の主要な道の駅と車中泊の可否
淡路島には個性豊かな道の駅があり、多くの旅行者で賑わっています。ここでは、特に人気の高い道の駅について、車中泊利用の現状を解説します。
- 道の駅あわじ:明石海峡大橋の真下に位置する、淡路島で最も有名な道の駅の一つです。 絶景が望めるロケーションと、新鮮な海の幸が味わえるレストランが人気で、日中は常に混雑しています。 24時間利用可能なトイレがあり、車中泊で利用する人も多いですが、夜間でも人の出入りがあるため、静かに過ごしたい方には不向きかもしれません。
- 道の駅うずしお:大鳴門橋のたもとにあり、渦潮に最も近い道の駅です。 レストランからの眺めは素晴らしく、「あわじ島バーガー」は全国的にも有名です。 こちらも人気の観光スポットであるため、駐車場は日中混雑します。
- 道の駅福良(ふくら):淡路島の南端に位置し、うずしおクルーズの発着点にもなっています。 無料の足湯があるのも嬉しいポイントです。 駐車場は広く、24時間利用可能なトイレも完備されているため、比較的車中泊しやすい環境と言われています。
- 道の駅東浦ターミナルパーク:バスターミナルが併設された道の駅で、地元の物産館や花の即売所があります。 他の観光地型の道の駅に比べて、比較的落ち着いた雰囲気でのんびり過ごしやすいという声もあります。
これらの道の駅は、あくまで休憩での利用が前提です。宿泊が公認されているわけではないことを理解し、マナーを守って利用しましょう。
守るべき最低限のマナー
道の駅をはじめ、公共の駐車場で車中泊(仮眠)をする際には、以下のマナーを徹底しましょう。
- 長期滞在はしない:連泊など、駐車場を占拠する行為は絶対にやめましょう。
- キャンプ行為は厳禁:駐車スペースにテーブルや椅子を出したり、タープを張ったり、車外で調理をしたりする行為はマナー違反です。
- ゴミは必ず持ち帰る:ゴミ箱が設置されていても、家庭ゴミや車中泊で出た大量のゴミを捨てるのはやめましょう。ゴミはすべて持ち帰るのが基本です。
- アイドリングストップ:夜間はエンジンを切り、静かに過ごしましょう。騒音は周囲の迷惑になります。
- 発電機の使用は控える:発電機の音も騒音トラブルの原因となります。使用は避けましょう。
- 排水は指定の場所で:グレータンク(生活排水)の処理は、ダンプステーションなど許可された場所で行いましょう。駐車場に流すのは厳禁です。
- トイレのきれいに使う:次に使う人のことを考え、きれいに利用しましょう。食器などを洗面台で洗うのはマナー違反です。
これらのマナーを守ることが、車中泊という文化を未来につなげていくために不可欠です。
車中泊とあわせて楽しみたい!淡路島の魅力

車中泊の拠点だけでなく、淡路島には旅を彩る魅力的なスポットがたくさんあります。絶景のドライブルートや美味しいグルメ、そして疲れを癒す温泉など、車中泊と組み合わせることで、より深く淡路島を堪能できます。
絶景を堪能!おすすめドライブルート
島の周囲をぐるりと巡るだけでも楽しい淡路島ですが、特におすすめのドライブルートが「淡路サンセットライン」です。島の西海岸を南北に走るこの道は、その名の通り、瀬戸内海に沈む美しい夕日を眺められる絶景ルート。 途中にはおしゃれなカフェやレストランも点在しており、車を停めてゆっくりと景色を楽しむことができます。
また、北部にある「あわじ花さじき」も外せません。 明石海峡や大阪湾を見下ろす丘の上に広がる広大なお花畑で、季節ごとに様々な花が咲き誇ります。 青い海と空、そして色とりどりの花のコントラストは、まさに絶景です。車でアクセスしやすく、駐車場も完備されているので、気軽に立ち寄ることができます。
淡路島グルメを味わう!ご当地食材とお店
淡路島は食材の宝庫。車中泊なら、道の駅や直売所で新鮮な食材を手に入れて車内で調理する「車中飯」も楽しめます。
- 海の幸:淡路島に来たら、新鮮な魚介類は外せません。「道の駅あわじ」では、目の前の明石海峡で獲れた海の幸を使った海鮮丼が大人気です。 また、春はサワラ、夏はハモ、冬は3年とらふぐなど、季節ごとの旬の味覚をぜひ味わってください。
- 淡路牛と玉ねぎ:淡路島の温暖な気候で育った玉ねぎは、フルーツのように甘いと評判です。そして、高品質な淡路ビーフも忘れてはなりません。「道の駅うずしお」で食べられる「あわじ島バーガー」は、これらの名産品を一度に味わえるご当地グルメの代表格です。
- 生しらす:春から秋にかけての限定ですが、淡路島は生しらす丼が名物です。水揚げから数時間しか味わえない鮮度抜群の味は、現地でしか体験できない贅沢です。
汗を流そう!日帰り温泉・入浴施設
車中泊の旅で欠かせないのが、一日の汗と疲れを流す入浴施設です。淡路島には、日帰り利用が可能な温泉施設が充実しています。
- 松帆の湯:道の駅あわじのすぐ近くにある温泉施設。 明石海峡大橋を望む絶景の露天風呂が自慢で、夜にはライトアップされた橋を眺めながら入浴できます。
- 美湯 松帆の郷:こちらも高台にあり、明石海峡大橋を一望できる温泉施設です。
- 洲本温泉郷:淡路島最大の温泉地で、多くの旅館やホテルが日帰り入浴を受け入れています。 泉質も様々なので、湯めぐりを楽しむのもおすすめです。
- うずしお温泉:南あわじ市にある温泉で、美人の湯としても知られています。休暇村南淡路などで日帰り入浴が可能です。
車中泊スポットの近くにある温泉を事前にチェックしておくと、より快適な旅の計画が立てられます。
まとめ:ルールを守って淡路島での車中泊を最高の思い出に

この記事では、淡路島での車中泊について、おすすめの公認スポットから道の駅の利用マナー、さらには旅を豊かにする観光情報まで幅広くご紹介しました。
淡路島は、美しい自然、美味しいグルメ、そして温かい人々に出会える素晴らしい場所です。 車中泊という自由なスタイルで旅をすることで、その魅力をより一層深く感じることができるでしょう。
しかし、その自由さは、公共の場所を利用させてもらうという意識と、周囲への配慮の上に成り立っています。特に道の駅などの公認されていない場所での車中泊は、あくまで「休憩」の範囲内であることを忘れず、ゴミの持ち帰りやアイドリングストップといった基本的なマナーを徹底することが不可欠です。
RVパークなどの公認施設を賢く利用し、地域のルールを守ることで、車中泊の旅は誰にとっても快適で楽しいものになります。 事前の準備をしっかり行い、安全に配慮しながら、あなただけの素敵な淡路島車中泊の旅を計画してみてください。



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