キャンプの洗い物かごは車中泊の味方!選び方から便利グッズまで徹底解説

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キャンプや車中泊の楽しみの一つは、自然の中で作る美味しいごはんですよね。でも、楽しい食事の後に待っているのが、後片付け。特に洗い物は、炊事場が遠かったり、設備が十分でなかったりすると、少し憂鬱な作業になりがちです。

そんな時に大活躍してくれるのが「キャンプ用洗い物かご」。ただの”かご”と侮ってはいけません。食器の持ち運びを楽にしてくれるだけでなく、洗った食器の乾燥や、こまごまとしたキャンプギアの収納ボックスとしても使える優れものです。

特に、限られたスペースを有効活用したい車中泊では、コンパクトに収納できる洗い物かごは必需品とも言えるでしょう。この記事では、あなたのキャンプや車中泊をより快適にする、最適な洗い物かごの選び方から、洗い物がもっと楽になる便利なコツまで、わかりやすくご紹介します。

 

キャンプの洗い物を快適に!洗い物かごの必要性と選び方のポイント

キャンプや車中泊での食事の後片付けをぐっと楽にしてくれるのが「洗い物かご」です。食器の持ち運びから乾燥まで、一つあるだけで作業効率が格段にアップします。特に荷物をコンパクトにしたい車中泊では、その選び方が快適さを左右すると言っても過言ではありません。この章では、まずキャンプで洗い物かごがなぜ必要なのか、そして車中泊という視点を踏まえた形状・素材・機能別の選び方のポイントを詳しく解説していきます。

そもそもキャンプに洗い物かごは必要?

「洗い物かごなんて、なくても何とかなるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、一度使うとその便利さに驚くはずです。

まず、食事で使った食器を炊事場まで安全に、そして一度に運べるという大きなメリットがあります。 家族や友人と大人数でのキャンプでは、食器の量も多くなりがちです。かごがなければ、何度もサイトと炊事場を往復したり、落として食器を割ってしまったりするかもしれません。

次に、洗い終わった食器をまとめて乾燥させる場所として機能します。 炊事場が混雑している時でも、自分のサイトに持ち帰ってかごの中で乾かすことができます。水切り機能があるものや、メッシュ素材のかごなら、より効率的に乾燥させることができ衛生的です。

さらに、洗い物だけでなく、キャンプギアや食材を整理・収納するボックスとしても使えます。 防水性の高いバケツタイプなら、飲み物を冷やすクーラーボックス代わりに使うことも可能です。このように、多目的に使える点もキャンプ用洗い物かごの魅力の一つと言えるでしょう。車中泊では、限られたスペースを有効活用するためにも、こうしたマルチに使えるアイテムは非常に重宝します。

車中泊で役立つ!洗い物かごの選び方【形状編】

キャンプ用の洗い物かごには、いくつかの形状タイプがあり、それぞれに特徴があります。特に車中泊では「収納性」が重要なポイントになりますので、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。

形状タイプ メリット デメリット
折りたたみタイプ ・収納時に非常にコンパクトになる
・軽量なものが多い
・耐久性が他のタイプに劣る場合がある
・自立しにくい製品もある
カゴ(バスケット)タイプ ・頑丈で安定感がある
・水切り機能に優れたものが多い
・折りたためないため収納にかさばる
バッグ(バケツ)タイプ ・防水性が高く、水を運べる
・軽量で持ち運びやすい
・柔らかいため、食器の保護性は低い
車中泊には「折りたたみタイプ」が特におすすめです。 シリコン製や布製など素材は様々ですが、使わない時は薄くたたんで車の隙間に収納できるため、スペースを圧迫しません。 中には、まな板や簡易テーブルとして使える多機能な製品もあり、荷物を少しでも減らしたい車中泊キャンパーにとって心強いアイテムです。

カゴ(バスケット)タイプは、頑丈で食器をしっかり保護してくれる安心感があります。 ワイヤー製のものなどは、そのまま食器を乾燥させるのに非常に便利です。 バッグ(バケツ)タイプは、軽量で持ち運びやすく、水を汲んでサイトに持ち帰ることができるため、炊事場が遠いキャンプ場で重宝します。

ここもチェック!洗い物かごの選び方【素材・機能編】

形状と合わせて、素材や機能性もしっかりチェックしましょう。使い勝手が大きく変わってきます。

素材

  • シリコン・熱可塑性エラストマー: 折りたたみタイプに多く使われる素材です。 柔らかく、簡単に折りたためるのが特徴。耐熱性が高いものを選べば、お湯を入れてつけ置き洗いも可能です。
  • プラスチック(ポリプロピレンなど): 軽量で扱いやすく、価格も手頃なものが多いです。 汚れても洗いやすく、清潔に保ちやすいのがメリットです。ただし、耐久性はステンレスなどに劣る場合があります。
  • ステンレス: 丈夫で錆びにくく、長期間衛生的に使えます。 油汚れも落としやすいのが特徴です。ワイヤーバスケットタイプに多く見られ、洗った食器をそのまま乾かすのに適しています。
  • 布・ターポリン: バッグ(バケツ)タイプによく使われる防水素材です。非常に軽量でコンパクトに収納できますが、鋭利なものを入れると破れる可能性があるので注意が必要です。

便利な機能

  • 水抜き栓(排水機能): これがあると、かごに入れた水をひっくり返すことなく簡単に排水できます。 特に、つけ置き洗いをする際に非常に便利です。
  • 持ち手: 炊事場までの持ち運びを考えると、持ち手は必須です。持ちやすい形状か、長時間持っても手が痛くならないかなども確認すると良いでしょう。
  • 自立するかどうか: バッグタイプや柔らかい素材のものは、中に何も入っていないと自立しないことがあります。食器を入れたり水を溜めたりすることを考えると、しっかりと自立するタイプが使いやすいでしょう。

これらのポイントを参考に、ご自身のキャンプスタイルや車中泊での使い方をイメージしながら、最適な洗い物かごを選んでみてください。

【タイプ別】おすすめのキャンプ用洗い物かご

ここからは、具体的な商品をタイプ別にご紹介します。コンパクトさを重視するのか、水切り機能を優先するのか、それとも持ち運びやすさか。あなたのスタイルに合った洗い物かごを見つける参考にしてください。

コンパクト重視派に!折りたたみタイプのおすすめ

車中泊やソロキャンプなど、荷物をできるだけコンパクトにしたい方には、やはり折りたたみタイプが一番のおすすめです。 使わないときは薄くたためるので、車のシート下やちょっとした隙間に収納できます。

パール金属 折りたたみ マルチ バスケット
厚さわずか6.5cmに折りたためるコンパクト設計が魅力です。 洗い物はもちろん、野菜の保存やキャンプ用品の収納など、マルチに活躍します。 水抜き栓も付いているため、つけ置き洗い後の排水も簡単です。汎用性が高く、キャンプだけでなく防災用として備えておくのも良いでしょう。

Shop-Always FD-PP 折りたたみバスケット
この製品のユニークな点は、まな板、水切りバスケット、洗い桶の3役をこなす多機能デザインであることです。 ワンタッチで排水できる機能も備わっており、洗い物の手間を軽減してくれます。 アウトドアシーンはもちろん、自宅でも様々な用途で活用できる便利なアイテムです。

イセトウ(Isetou) ピクニックバスケット ミラーゴ
洗い物かごとしての機能に加え、フタを外せばミニテーブルとしても使用できる優れものです。 食材の保冷にも使えるため、ピクニックやデイキャンプでも活躍します。耐熱温度が高く、水抜き栓も付いているため、アウトドアでの使い勝手は抜群です。

水切りもできる!カゴ(バスケット)タイプのおすすめ

ファミリーキャンプなどで洗い物の量が多い場合や、洗った食器を効率よく乾かしたい方には、頑丈で水切り機能に優れたカゴ(バスケット)タイプがおすすめです。

ユニフレーム UFディッシュラック
ステンレス製で錆びにくく、衛生的に使える水切りかごです。 燕三条製の確かな品質で、大切な食器を安心して置くことができます。メッシュ構造で通気性が良く、洗った食器が乾きやすいのが特徴です。

ロゴス(LOGOS) LOGOS たためる水切りラック
こちらも折りたたみ可能ですが、バスケット形状で安定感があるタイプです。プラスチック素材で軽量なため、持ち運びも楽々です。 使わないときはコンパクトに収納できるので、カゴタイプの安定感と折りたたみタイプの収納性を両立したい方におすすめです。

パール金属 ワイヤーバスケット
シンプルなワイヤーバスケットは、通気性抜群で食器を乾かすのに最適です。 ステンレス製で丈夫なため、ダッチオーブンのような重い調理器具も安心して置けます。見た目もおしゃれなので、サイトの雰囲気を壊しません。

持ち運びやすさ抜群!バッグ(バケツ)タイプのおすすめ

炊事場がサイトから遠い場合や、水汲みにも使いたいという方には、軽量で防水性の高いバッグ(バケツ)タイプが便利です。

シートゥサミット ウルトラシルキッチンシンク
わずか136gという驚きの軽さを実現した、まさにウルトラライトな洗い物かごです。 210Dコーデュラナイロンという丈夫な素材を使用しており、耐久性も十分。コンパクトに収納できるので、荷物の軽量化を徹底したいミニマリストキャンパーに最適です。

オレゴニアンキャンパー タイニーキャンプバケット
おしゃれなデザインで人気のオレゴニアンキャンパーの防水バケツです。PVCコーティングされたポリエステル生地で、防水性は抜群。自立するので、水を溜めて洗い桶として使うのに非常に便利です。洗い物だけでなく、ゴミ箱やギアの収納など、アイデア次第で様々な使い方ができます。

DOD(ディーオーディー) ソフトくらこ(10)
本来はソフトクーラーボックスですが、防水性が高いため洗い物かごとしても活用できます。食材や飲み物を運んだ後、空になったら洗い物かごとして使う、という一石二鳥の使い方が可能です。断熱材が入っているため、お湯を溜めてつけ置き洗いする際に、お湯が冷めにくいというメリットもあります。

キャンプでの洗い物を効率的にするコツ

お気に入りの洗い物かごを手に入れたら、次は洗い物自体を効率的にこなすコツも押さえておきましょう。ちょっとした工夫で、面倒な洗い物がぐっと楽になります。

洗い物の手順とコツ

キャンプ場での洗い物は、家のキッチンのように勝手がいいわけではありません。お湯が出ないことも多いですし、スペースも限られています。だからこそ、効率的な手順が大切になります。

まず、食事の後、汚れが乾いてこびりつく前に、キッチンペーパーやスクレーパー(ゴムベラのようなもの)で大まかな汚れを拭き取っておきましょう。 特に油汚れは、この一手間で後の洗剤の使用量を格段に減らすことができます。

次に、洗い物かごに食器を入れ、炊事場へ運びます。もしお湯が使えるなら、少量のお湯でつけ置きすると、汚れがさらに浮き上がって洗いやすくなります。

洗う順番もポイントです。汚れの少ないグラスやコップから洗い始め、次にお皿、最後に油汚れのひどいフライパンや鍋という順番で洗うと、スポンジが汚れにくく、効率的に進められます。

車中泊でシンクがない場合、基本は拭き取りで済ませるのがおすすめです。 どうしても洗いたい場合は、洗い物かご(バケツタイプが便利)に少量の水を溜めて洗い、排水は専用のタンクに溜めて持ち帰るようにしましょう。

あると便利!洗い物お役立ちグッズ

洗い物かごに加えて、いくつか便利なグッズを用意しておくと、さらに洗い物が快適になります。

  • ゴム手袋: 冬場のキャンプや、お湯が出ない炊事場での洗い物は、手が非常に冷たくなります。ゴム手袋があれば、冷たさを気にせず洗い物に集中できます。手荒れ防止にもなるので、特に女性には必須アイテムと言えるでしょう。
  • 速乾タオル・マイクロファイバークロス: 洗った食器を拭くための布巾です。吸水性と速乾性に優れたものを選ぶと、すぐに食器を片付けることができ衛生的です。
  • 食器乾燥ネット: 洗った食器をまとめて入れて吊るしておけるネットです。 通気性が良く、虫などを寄せ付けずに自然乾燥させることができます。スペースを有効活用できるのも嬉しいポイントです。
  • スクレーパー: シリコン製のヘラのようなもので、鍋や皿に残ったソースや油汚れをきれいにこそぎ取ることができます。洗剤や水の使用量を減らすことにつながる、環境にも優しいアイテムです。
  • アクリルたわし: 洗剤を使わなくても、軽い油汚れなら水だけで落とすことができるエコなたわしです。環境への配慮が求められるキャンプ場では特に重宝します。

環境にやさしい洗剤の選び方と使い方

キャンプでは、自然環境への配慮が非常に重要です。使った水がそのまま川や土壌に流れていくキャンプ場も少なくありません。

洗剤を選ぶ際は、ヤシ油由来の成分など、植物由来の界面活性剤を使用したものや、生分解性が高い(微生物によって分解されやすい)エコな洗剤を選びましょう。 キャンプ場によっては、合成洗剤の使用が禁止されている場合もあるので、事前にルールを確認しておくことが大切です。

また、どんなに環境にやさしい洗剤でも、使いすぎは禁物です。前述したように、洗う前に汚れをしっかり拭き取っておけば、最小限の洗剤で十分にきれいにすることができます。

車中泊で道の駅などの公共施設を利用する場合、シンクでの洗い物は絶対にやめましょう。 食べ残しが配管を詰まらせるなど、トラブルの原因になります。洗い物はキャンプ場の炊事場を利用するか、車内で処理するのがマナーです。

洗い物かごの代用品と活用アイデア

「専用の洗い物かごを買うほどでも…」という方のために、身近なアイテムで代用するアイデアや、洗い物以外にも使える活用術をご紹介します。荷物を減らしたい車中泊キャンパーは必見です。

100均アイテムで代用するアイデア

今やキャンプ用品も充実している100円ショップ。洗い物かごの代用品として使えるアイテムもたくさんあります。

折りたたみコンテナ: ダイソーなどで販売されている折りたたみ式のコンテナは、洗い物かごとして使うのにぴったりです。 使わないときはコンパクトになり、収納にも困りません。サイズも様々なので、自分のキャンプスタイルに合ったものを選べます。

プラスチック製のかご: キッチン用品コーナーにある水切りかごや、ファイルボックスなども活用できます。 フック付きのかごを選べば、炊事場の蛇口などに引っ掛けて使うこともでき便利です。

折りたたみバケツ: 園芸コーナーや掃除用品コーナーにある折りたたみバケツも、水を溜めて使えるので洗い桶として代用できます。

100均アイテムは手軽に手に入るのが魅力ですが、耐久性は専用品に劣る場合があります。重いものを入れすぎないように注意しましょう。

コンテナボックスやクーラーボックスの活用法

すでに持っているキャンプギアを、洗い物かごとして活用するのも賢い方法です。

収納用コンテナボックス: キャンプギアを運ぶのに使っているコンテナボックスも、中身を出せば立派な洗い物かごになります。防水性の高いものなら、水を溜めてつけ置き洗いも可能です。ただし、食品や衣類を入れているコンテナを洗い物に使う場合は、衛生面に配慮し、使用後はきれいに洗浄・乾燥させることを忘れないようにしましょう。

クーラーボックス: 食材を運び終わった後のクーラーボックスも、洗い物かごとして活用できます。特にハードクーラーは頑丈で、水を溜めても安定感があります。排水用のドレン(水抜き栓)が付いているタイプなら、洗い終わった後の水の処理も簡単です。

このように、今あるものを工夫して使うことで、荷物を一つ減らすことができます。これは、積載スペースが限られる車中泊において大きなメリットとなります。

洗い物以外にも!マルチな活用術

キャンプ用の洗い物かごは、その名の通り洗い物に使うのがメインですが、それだけではもったいないほど多機能なアイテムです。

  • ギア収納ボックスとして: 細々としたキャンプギアや、ランタン、食器類などをまとめて収納しておくのに便利です。 特にバスケットタイプは中身が見やすく、整理整頓に役立ちます。
  • 食材のストッカーとして: 常温で保存できる野菜や果物、パンなどを入れておくのに使えます。メッシュタイプのものなら通気性が良く、食材が傷むのを防ぎます。
  • ドリンククーラーとして: 防水性の高いバケツタイプや折りたたみシンクに水を張り、氷を入れれば、即席のドリンククーラーに早変わり。 サイトで冷たい飲み物を楽しみたい時に重宝します。
  • 洗濯かごとして: 連泊するキャンプや車中泊では、洗濯物入れとしても活躍します。濡れたタオルや汚れた衣類をまとめておくのに便利です。

このように、一つのアイテムを様々な用途で使いこなすことが、キャンプや車中泊の荷物をスマートにするコツです。洗い物かごを選ぶ際には、「洗い物以外のシーンでどう使えるか?」という視点も持ってみると、より自分に合ったアイテムが見つかるでしょう。

まとめ:お気に入りのキャンプ用洗い物かごで、後片付けも楽しもう!

この記事では、キャンプや車中泊における洗い物かごの重要性から、選び方のポイント、おすすめ商品、そして洗い物を楽にするコツまで、幅広くご紹介してきました。

洗い物かごは、単に食器を洗うための道具ではありません。

  • 食器の持ち運びを楽にし、破損を防ぐ
  • 洗った食器を衛生的に乾燥させるスペースになる
  • ギアや食材の収納、ドリンククーラーなど多目的に使える

このように、キャンプや車中泊をより快適でスムーズにしてくれる、頼れる相棒のような存在です。

特に、荷物を厳選する必要がある車中泊では、コンパクトに収納できる折りたたみタイプや、一つで何役もこなせる多機能なタイプが重宝します。

あなたもこの記事を参考に、自分のキャンプスタイルにぴったりの洗い物かごを見つけて、これまで少し面倒だった後片付けの時間も、楽しいキャンプの一部に変えていきましょう。お気に入りのギアが一つ増えるだけで、次のキャンプへのワクワク感がさらに高まるはずです。

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