「モンベルを街で着たいけれど、ダサいと思われないか心配」
そのように感じて、購入をためらっている方は意外と多いのではないでしょうか。
日本が誇るアウトドアブランド「モンベル」は、圧倒的な機能性とコストパフォーマンスで知られていますが、ネット上では「街着としては微妙」「おじさんっぽい」といった声も散見されます。
しかし、結論から言えば、選び方と合わせ方さえ間違えなければ、モンベルは決してダサくありません。むしろ、ファッション感度の高い人たちからも「賢い選択」として愛用されています。
この記事では、なぜ「ダサい」と言われてしまうのかその原因を解き明かしつつ、街着としておしゃれに取り入れるための具体的なコツや、絶対に失敗しない名品アイテムをご紹介します。
モンベルが街着として「ダサい」と言われてしまう主な理由

そもそも、なぜ高機能で人気のあるモンベルが、ファッションの観点からはネガティブな評価を受けることがあるのでしょうか。その背景には、ブランドの特性とユーザーの着こなしによる「ミスマッチ」が大きく関係しています。まずは、ダサいと思われてしまう具体的なポイントを押さえておきましょう。
街中でよく見かける「被り」の多さと年齢層のイメージ
モンベルは日本の国民的ブランドと言えるほど普及しているため、街を歩けば必ずと言っていいほど着用している人を見かけます。
特に中高年層の男性が愛用している率が高く、どうしても「おじさんが着る服」というイメージが定着してしまっているのが現状です。
また、ユニクロと同じく「人と同じ服を着ている」という、いわゆる「ユニ被り」ならぬ「モン被り」が発生しやすい点も、おしゃれを気にする層からは敬遠される要因となっています。
誰もが持っているアイテムだからこそ、ただ着るだけでは「こだわりのない人」「とりあえず着ている人」に見えてしまいがちなのです。
本気のアウトドア感が強すぎる色使いとシルエット
モンベルの製品開発における最優先事項は、過酷な自然環境で命を守るための「機能美」です。
そのため、山での視認性を高めるための鮮やかな原色(赤、オレンジ、ロイヤルブルーなど)や、切り替えの多いツートンカラーのデザインが多く採用されています。
これらは山では非常に頼もしい仕様ですが、落ち着いたトーンが好まれる都会の街並みの中では、どうしても浮いてしまいがちです。
また、動きやすさを重視したゆったりめのシルエットは、トレンドのオーバーサイズとも異なり、単に「野暮ったい」印象を与えてしまうことがあります。この「山そのまんま」の雰囲気が、街着としての違和感を生んでいるのです。
胸元のロゴマークが主張しすぎていると感じるケース
ファッションアイテムとして見た際に、多くの人が気にするのが「ロゴの位置と大きさ」です。
モンベルのウェアの多くは、左胸に「mont-bell」のロゴ刺繍やプリントがはっきりと配置されています。
特に、ウェアの生地色とロゴの色が対照的(例:黒いジャケットに白のロゴ)である場合、その主張が強くなり、「企業のユニフォーム」や「学校の指定ジャージ」のような実用一辺倒な雰囲気が出てしまうことがあります。
近年のおしゃれなアウトドアウェアは、ロゴを同系色にして目立たなくしたり、裾の方にさりげなく配置したりする傾向があるため、伝統的な胸元ロゴが少し古臭く見えてしまうこともあるようです。
実はダサくない!モンベルがファッション通にも愛される魅力

ネガティブな意見がある一方で、アパレル関係者やスタイリストなど、ファッションのプロがモンベルを愛用しているケースも多々あります。彼らはモンベルのどこに魅力を感じているのでしょうか。ここでは、街着としても十分に通用するモンベルのポテンシャルについて解説します。
他ブランドを圧倒するコストパフォーマンスと高品質
モンベル最大の特徴は、なんといっても「価格以上の品質」にあります。
海外の有名アウトドアブランドであれば5万円以上するようなスペックのゴアテックスジャケットやダウンジャケットが、モンベルならその半額以下で手に入ることもしばしばです。
「安かろう悪かろう」ではなく、品質は世界トップクラス。
この「本物の道具を適正価格で使う」という姿勢自体が、合理的で賢いライフスタイルとして評価されています。
ブランドロゴで着飾るのではなく、中身の質で選ぶというスタンスは、今の時代の空気感にもマッチしており、決してダサいことではありません。
シンプルなデザインを選べばミニマルな着こなしが可能
派手な色のイメージが強いモンベルですが、実は「ブラック」「ネイビー」「グレー」といったベーシックカラーのラインナップも充実しています。
また、ロゴが目立ちにくい同色刺繍のモデルや、余計な装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインの製品も数多く存在します。
これらを上手に選べば、非常に洗練された「ノームコア(究極の普通)」や「ミニマリスト」的なスタイルを作ることができます。
余計なデザインがない分、他の服とも合わせやすく、シンプルで清潔感のある大人なコーディネートに仕上げることが可能です。
トレンドの「ゴープコア」スタイルにおけるモンベルの立ち位置
近年、ファッション界では「ゴープコア(Gorpcore)」と呼ばれるトレンドが注目されています。
これは、アウトドア用の機能的な服をあえて街着として取り入れるスタイルのことです。
このトレンドのおかげで、マウンテンパーカーやフリースを街で着ること自体が「おしゃれな行為」として認知されるようになりました。
ハイブランドがアウトドアブランドとコラボする中、実用性重視のモンベルをあえてコーディネートの「ハズし」アイテムとして使うことは、むしろ玄人好みのテクニックとさえ言われています。
本気のギアだからこそ出せる「機能美」は、今のファッションシーンにおいて強力な武器になり得るのです。
街着でモンベルをおしゃれに着こなすための鉄則ルール

モンベルを街着として成功させるには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。何も考えずに全身を固めてしまうと「山から帰ってきた人」になってしまいますが、ちょっとした工夫で一気に洗練された印象に変わります。
派手なカラーは避けてブラックやネイビーなどの定番色を選ぶ
街着として使う場合の最初にして最大の鉄則は、「色選び」です。
登山用の視認性の高いオレンジや鮮やかなブルーは避け、ブラック、ネイビー、ダークグレー、オリーブ(カーキ)などの「落ち着いた色」を選びましょう。
特にブラックは、アウトドア特有のスポーティーさを消し、都会的でモードな印象を与えてくれます。
また、ジッパーや裏地の色が違う「ツートンカラー」のものではなく、全体が単色で統一された「ソリッドカラー」のモデルを選ぶと、よりシックで高見えするコーディネートになります。
ジャストサイズよりも少しゆとりを持たせたサイズ感を選ぶ
モンベルのウェアは、動きやすさを確保しつつも、風の抵抗を受けないように比較的ジャストフィットなサイズ感で作られているものが多いです。
これをそのままいつものサイズで着ると、どうしても「スポーツウェア」感が強くなってしまいます。
街着として着る場合は、あえてワンサイズ上げて少しゆとりを持たせるのがおすすめです。
中にパーカーやニットを着込める程度の余裕があると、シルエットに今っぽいリラックス感が生まれ、ファッションアイテムとして馴染みやすくなります。
ただし、大きすぎると単にだらしなくなるので、試着してバランスを確認することが大切です。
全身アウトドアではなくキレイめアイテムとミックスする
最もやってはいけないのが、上から下まで全身をモンベルで固めてしまうことです。
これがいわゆる「モンベルおじさん」と呼ばれる状態になりやすい原因です。
おしゃれに見せるコツは、アウトドアとは対極にある「キレイめアイテム」とミックスすること。
例えば、上半身にモンベルのシェルジャケットを着るなら、パンツはスラックスや濃い色のデニムを合わせる。
足元はトレッキングシューズではなく、レザースニーカーや革靴を選ぶ。
このように、コーディネートの中に「街の要素」を7割くらい残し、残り3割でモンベルの機能性を足すイメージで組むと、バランスよくまとまります。
初心者でも失敗しない街着におすすめのモンベル名品リスト

「理論はわかったけれど、具体的にどれを買えばいいの?」という方のために、街着として評価が高く、ファッションアイテムとしても優秀なモンベルの「名品」を3つ厳選しました。
インナーダウンの傑作「スペリオダウン」の活用法
モンベルを代表する大ヒット商品であり、セレクトショップのスタッフもこぞって愛用しているのが「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」です。
襟のないカーディガンのようなデザインで、アウターとしてだけでなく、コートやジャケットの中に着るインナーとしても活躍します。
光沢を抑えたマットな質感のものを選べば、安っぽさは全くありません。
秋口にはTシャツの上にさらっと羽織り、真冬にはウールコートの中に仕込むことで、着膨れせずに驚異的な暖かさを手に入れることができます。
街着として最も失敗が少ない、最初の一着におすすめのアイテムです。
雨の日も安心でマットな質感が魅力の「ストームクルーザー」
「ストームクルーザー」は、モンベルのレインウェアの中でも最高峰の機能を持つモデルです。
ゴアテックスを使用しており、完全防水でありながら蒸れにくいのが特徴。
レインウェアというとシャカシャカして安っぽいイメージがあるかもしれませんが、最近のモデルは生地の質感が向上しており、しなやかでマットな風合いになっています。
特にブラックのストームクルーザーは、シンプルなマウンテンパーカーとして、雨の日だけでなく晴れの日のアウターとしても十分に通用します。
急な天候変化にも対応できる「最強の街着アウター」と言えるでしょう。
暖かさとデザイン性を兼ね備えた「パーマフロストライトダウン」
真冬のメインアウターとしておすすめなのが「パーマフロスト ライトダウンパーカ」です。
このダウンの最大の特徴は、表地に「ゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー」を使用している点。
これにより、防風性が極めて高く、冷たい風を完全にシャットアウトしてくれます。
また、ダウン特有のモコモコ感を少し抑えたシルエットと、光沢のないマットな表面感が、都会的な雰囲気を醸し出しています。
胸元のロゴも同色で控えめなモデルがあり、スラックスなどのきれいめパンツとも相性抜群です。
レディースや若者にも人気!脱「おじさん」のコーディネート術

モンベルは男性だけのブランドではありません。最近では女性や若い世代が、あえてモンベルを取り入れたコーディネートを楽しんでいます。ここでは、年齢や性別を超えておしゃれに着こなすためのヒントを紹介します。
スカートやワンピースと合わせた甘辛ミックススタイル
女性におすすめなのが、アウトドアなマウンテンパーカーに、あえて女性らしいスカートやワンピースを合わせる「甘辛ミックス」のスタイルです。
例えば、ロング丈のプリーツスカートや花柄のワンピースの上に、少し大きめのモンベルのジャケットを羽織ることで、程よい抜け感が生まれます。
足元はブーツやハイテクスニーカーでまとめると、バランスが良くなります。
アウトドアウェアの無骨さが、逆に女性らしさを引き立てる効果があり、街中でも違和感なく馴染む人気のコーディネートです。
ワイドパンツと合わせた今っぽいリラックスシルエット
若い世代やトレンドを意識したい方には、ワイドパンツとの組み合わせが鉄板です。
細身のパンツにモンベルを合わせると、どうしても「登山スタイル」に近づいてしまいますが、太めのチノパンやワイドデニム、カーゴパンツなどを合わせることで、一気にストリート感のある「街着」へと昇華されます。
Aライン(トップスはジャスト〜ややゆるめ、ボトムスはワイド)や、Hライン(上下ともにゆったり)のシルエットを作ることで、古臭い印象を払拭し、今どきのリラックススタイルが完成します。
小物使いで差をつけるキャップやサコッシュの取り入れ方
ウェアをいきなり取り入れるのがハードル高いと感じる場合は、小物から入るのも賢い手です。
モンベルのキャップ(帽子)やサコッシュ、バックパックなどの小物は、シンプルで機能的なデザインが多く、コーディネートのアクセントとして優秀です。
特にショートブリム(つばが短い)のキャップや、軽量なナイロンバッグは、普段のファッションに「アウトドアテイスト」を少しだけプラスしたい時に最適。
「全身モンベル」は避けて、小物だけモンベルという「一点投入」なら、ダサくなるリスクはほぼゼロと言って良いでしょう。
モンベルは街着でもダサくない!選び方次第で最強の相棒に

「モンベル=ダサい」というイメージは、あくまで色選びやサイズ感、コーディネートの組み合わせに失敗した場合の極端な例にすぎません。
ブラックやネイビーなどのベーシックな色を選び、全身をアウトドアブランドで固めすぎず、街着のアイテムと上手にミックスすることで、モンベルは驚くほど洗練された印象に変わります。
何より、モンベルが持つ「軽くて、暖かくて、動きやすい」という機能性は、一度体験すると手放せなくなるほどの快適さがあります。
ブランドのネームバリューや偏見にとらわれず、自分のスタイルに合わせて賢く取り入れることができれば、モンベルは間違いなくあなたの生活を豊かにする「最強の相棒」となってくれるはずです。


