雄大な富士山を間近に望み、美しい湖畔の自然を満喫できる河口湖。その絶景を余すことなく楽しむためのスタイルとして、自由気ままな「車中泊」が人気を集めています。しかし、いざ計画しようとすると「どこで寝泊まりすればいいの?」「温泉やトイレはある?」「マナー違反で迷惑をかけたくない」といった疑問や不安も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、河口湖での車中泊を安心して快適に楽しむための情報を網羅しました。公認のRVパークから、利用する際に注意が必要なスポット、さらには周辺の便利な日帰り温泉やグルメ情報、そして最も大切な車中泊のマナーまで、やさしく丁寧に解説します。この記事を読めば、あなたもきっと素晴らしい河口湖での車中泊を体験できるはずです。さあ、最高の思い出作りの準備を始めましょう!
まずは知っておきたい!河口湖の車中泊の基本

河口湖での車中泊を計画する前に、まずは基本的な情報を押さえておきましょう。なぜ多くの人がこの地での車中泊に惹かれるのか、そしてどのような場所でなら安心して夜を明かせるのかを知ることで、旅の質はぐっと向上します。
なぜ河口湖での車中泊が人気なの?
河口湖での車中泊が人気な最大の理由は、何と言っても息をのむような絶景にあります。朝、車の窓を開けた瞬間に飛び込んでくる雄大な富士山の姿は、何物にも代えがたい感動を与えてくれます。特に、湖面に映る「逆さ富士」は、一度は見ておきたい景色です。また、四季折々の自然も魅力の一つ。春は桜、夏はラベンダー、秋は紅葉、冬は雪景色と、訪れるたびに異なる表情で迎えてくれます。
さらに、観光地としての利便性の高さも人気の理由です。周辺には日帰り温泉や美味しいグルメスポット、観光施設が充実しており、車中泊を拠点にアクティブに楽しむことができます。 自分のペースで時間を気にせず、絶景を独り占めできる贅沢さが、多くの車中泊ファンを河口湖へと惹きつけているのです。
車中泊スポットの種類と選び方
車中泊と一言で言っても、その場所にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のスタイルに合った場所を選ぶことが大切です。
- RVパーク・くるま旅パーク: 日本RV協会などが公認している車中泊専用の有料施設です。 電源設備や24時間利用可能なトイレ、ゴミ処理サービスなどが整っていることが多く、初心者でも安心して利用できます。 事前予約が必要な場合がほとんどですが、その分、場所探しの心配なく確実に休めるのが大きなメリットです。
- 道の駅: 本来はドライバーの休憩施設ですが、駐車場やトイレが24時間利用できるため、車中泊(仮眠)場所として利用されることがあります。 ただし、全ての道の駅で車中泊が公認されているわけではなく、あくまで「仮眠」の範囲での利用を求められる場合がほとんどです。 「宿泊」目的の長期滞在やキャンプ行為はマナー違反となるため、注意が必要です。
- 公園の駐車場など: 一部の公園駐車場なども無料で利用できる場合がありますが、こちらも注意が必要です。 観光客向けの駐車場である場合が多く、夜間の駐車や車中泊が禁止されていることも少なくありません。 看板などをよく確認し、地域のルールに従うことが絶対条件です。
これだけは揃えたい!車中泊の必須持ち物リスト
快適な車中泊のためには、事前の準備が欠かせません。季節や車種によって必要なものは変わりますが、ここでは基本的な必須アイテムをご紹介します。
- 寝具(マット・寝袋): 車のシートはフルフラットにしても凹凸が残ることが多いです。 快眠のためには、厚手のマットで段差を解消することが重要です。季節に合った寝袋やブランケットも用意しましょう。
- 目隠し(シェード・カーテン): プライバシーの確保と外光を遮るために必須です。 車外からの視線を遮ることで防犯対策にもなります。断熱効果のあるものを選べば、夏場の暑さや冬場の寒さ対策にも有効です。
- 照明(LEDランタン): 車のルームランプを長時間使うとバッテリー上がりの原因になります。 電池式や充電式のLEDランタンを用意しておくと、車内で過ごす際に非常に便利です。
- ポータブル電源: スマートフォンの充電はもちろん、夏場は扇風機、冬場は電気毛布など、家電製品を使いたい場合に重宝します。 一つあると車中泊の快適性が格段にアップします。
【公認】安心して過ごせる河口湖のおすすめ車中泊スポット

河口湖周辺には、車中泊旅行者のために整備された公認スポットがあります。有料ではありますが、電源やトイレ、ゴミ処理などのサービスが充実しており、何より「ここで泊まって良い」という安心感があります。初心者の方や、快適さを重視する方には特におすすめです。
設備充実で安心!「RVパーク」
RVパークは、日本RV協会が認定する車中泊専用スペースです。快適な車中泊に必要な設備が整っているのが特徴で、安心して夜を過ごしたい方に最適です。
- RVパーク HESTA富士河口湖: 目の前に富士山を望む絶好のロケーションが魅力のRVパークです。 24時間利用可能なトイレや無料の電源、ゴミ処理サービスも完備されています。 ホテルが併設されているため、レストランでの食事(要予約)や入浴施設の利用も可能で、非常に便利です。
- 河口湖クラフトパーク: こちらも富士山を一望できる素晴らしい立地の車中泊スポットです。 施設内ではガラス工芸などの体験ができ、レストランも併設されています。 電源の利用はできませんが、トイレは利用可能。焚き火台を使えば焚き火も楽しめます(ルール要確認)。 料金は一般で1泊2,500円(2025年8月時点)となっています。
体験も楽しめる「その他の有料スポット」
RVパーク以外にも、ユニークな体験ができる有料の車中泊スポットが存在します。旅の目的に合わせて選んでみるのも良いでしょう。
- 河口湖屋台村: 河口湖畔まで徒歩数分という便利な立地にある車中泊スポットです。 週末にはフードトラックが出店することもあり、賑やかな雰囲気を楽しめます。トイレは清潔で、コンビニも近いため利便性が高いのが特徴です。 富士山を間近に感じながら、気軽に車中泊を楽しみたい方におすすめです。
- ホテル光風閣くわるび(Saiko RV Spot): 河口湖の隣、西湖にあるスポットですが、こちらも選択肢の一つです。ホテルの施設を利用できるため、温泉や食事の心配がなく、快適に過ごすことができます。 自然に囲まれた静かな環境でリラックスしたい方にぴったりです。
有料スポットを利用するメリット
有料スポットの最大のメリットは、精神的な安心感と快適性です。車中泊が公式に許可されているため、夜中に移動を求められたり、周囲に気を使ったりする必要がありません。また、電源があればスマートフォンの充電切れや寒さ・暑さ対策の心配が減りますし、ゴミを処理してもらえるのは長期の旅行では特にありがたいポイントです。温泉施設が併設されている場所も多く、旅の疲れをゆっくり癒せるのも魅力です。 事前に予約しておくことで、当日の宿探しの手間が省け、観光に集中できるという利点もあります。
「道の駅」や「公園」での河口湖車中泊はOK?

無料で利用できる可能性がある「道の駅」や「公園」での車中泊を検討する方も多いかもしれません。しかし、これらの場所での車中泊は、ルールやマナーの遵守が特に重要となります。トラブルを避け、すべての人が気持ちよく利用できるように、現状と注意点をしっかり理解しておきましょう。
道の駅での車中泊の現状と注意点
河口湖周辺には「道の駅かつやま」や「道の駅なるさわ」など、魅力的な道の駅があります。 これらの道の駅の駐車場やトイレは24時間利用可能な場合が多く、車中泊(仮眠)に利用する人がいるのも事実です。 特に「道の駅かつやま」は河口湖畔に位置し、ロケーションの良さから人気があります。
しかし、大前提として道の駅は宿泊施設ではなく、あくまでドライバーのための休憩施設です。 国土交通省も、道の駅での「仮眠」は認めていますが、「宿泊」目的での利用は推奨していません。そのため、以下のような行為はマナー違反とみなされ、トラブルの原因となります。
- 連泊などの長期滞在
- 駐車場でのキャンプ行為(テーブルや椅子を広げる、調理をするなど)
- 発電機の使用やアイドリングによる騒音
- ゴミの放置
これらの行為が原因で、車中泊が禁止になる道の駅も増えています。利用させてもらうという謙虚な気持ちを持ち、他の利用者の迷惑にならないよう最大限の配慮をすることが求められます。
公園の駐車場での車中泊について
河口湖周辺には「大池公園」や県営の無料駐車場など、無料で駐車できるスペースも存在します。 これらの場所は24時間利用可能なトイレが併設されていることもあり、車中泊スポットとして紹介されることもあります。
ただし、公園の駐車場も道の駅と同様に宿泊を目的とした場所ではありません。 日中は観光客や公園利用者のための駐車場であり、夜間はひっそりとして防犯面に不安がある場合もあります。また、自治体によっては夜間の駐車や車中泊を条例で禁止しているケースも考えられます。「車中泊禁止」の看板がないか必ず確認し、もし車中泊をする場合でも、エンジンを切り、静かに過ごし、朝早くには移動するなど、あくまで「仮眠」の範囲にとどめることが重要です。無料だからといって安易に利用するのではなく、その場所がどういう目的で作られているのかを考えて行動しましょう。
無料スポットを探すリスクとマナー
無料で車中泊できる場所は、費用を抑えられるという大きなメリットがあります。しかし、その裏にはいくつかのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
まず、安全性の問題です。公認のRVパークなどと違い、管理者が常駐しているわけではないため、盗難や車上荒らし、他の利用者とのトラブルなどに巻き込まれる可能性がゼロではありません。特に、人里離れた場所や照明の少ない場所では注意が必要です。
次に、快適性の問題です。駐車場が傾斜していて寝にくかったり、トイレが清潔でなかったり、夜中に騒音があったりと、快適な睡眠が妨げられる可能性もあります。
最も重要なのは、マナーの問題です。一部の人のマナー違反が原因で、その場所が「車中泊禁止」になってしまうことがあります。 そうなると、後から利用しようと思っていた他の人たちにも迷惑がかかります。無料スポットを利用する際は、「ゴミは必ず持ち帰る」「騒音を出さない」「長期滞在しない」「グレーな場所だと認識し、謙虚な姿勢で利用する」といった最低限のマナーを徹底することが、将来にわたって車中泊文化を維持していくために不可欠です。
河口湖の車中泊を120%楽しむ!周辺施設活用術

車中泊の魅力は、車を拠点に周辺エリアを自由に満喫できる点にあります。特に河口湖周辺は、旅の疲れを癒す温泉や、食事や買い出しに便利な施設が充実しています。これらの施設を上手に活用して、車中泊の旅をさらに快適で思い出深いものにしましょう。
汗を流せる!おすすめ日帰り温泉・入浴施設
車中泊で気になることの一つが、お風呂です。河口湖周辺には、富士山の絶景を楽しみながら入れる日帰り温泉がたくさんあり、旅の疲れを癒すのに最適です。
- 富士眺望の湯 ゆらり: 富士山の絶景を望める露天風呂をはじめ、16種類ものお風呂が楽しめる人気の施設です。 パノラマ風呂や洞窟風呂など、ユニークなお風呂でリフレッシュできます。食事処も併設されており、ゆっくりと過ごすことができます。
- ふじやま温泉: 純木造の浴室が特徴的な、日本最大級の木造温泉施設です。 美肌効果が期待できる泉質で、女性にも人気があります。 広々とした空間で、心身ともにリラックスできるでしょう。
- その他の施設: この他にも、「ホテル美富士園」や「若草の宿 丸栄」など、日帰り入浴を受け入れているホテルや旅館が多数あります。 それぞれに特色があるので、好みに合わせて選んでみてください。
知っておくと安心!24時間利用可能なトイレ情報
夜中や早朝にトイレに行きたくなった時、場所を知っていると安心です。河口湖周辺では、主に以下の場所で24時間利用可能なトイレが見つかります。
- 道の駅(かつやま、なるさわ等): 道の駅のトイレは、基本的に24時間利用できるようになっています。 清掃も行き届いていることが多いですが、夜間は照明が暗い場合もあるので注意しましょう。
- 公園の駐車場(大池公園、船津浜無料駐車場等): 「大池公園」や「大石公園」、河口湖遊覧船乗り場近くの「県営船津浜無料駐車場」などにも24時間利用可能な公衆トイレが設置されています。
- コンビニエンスストア: 店舗にもよりますが、多くのコンビニでトイレを借りることができます。ただし、あくまでお店の厚意によるものなので、利用する際は何か一つでも商品を購入するのがマナーです。
これらの場所を事前に地図アプリなどでチェックしておくと、いざという時に慌てずに済みます。
食材調達からご当地グルメまで!食事・買い物スポット
車中泊の楽しみの一つに「食事」があります。地元の食材を調達して車内で簡単な調理をしたり、ご当地グルメを味わったりと、自由なスタイルで楽しめます。
- スーパーマーケット: 河口湖周辺には「オギノ」や「マックスバリュ」といった地元密着型から全国チェーンまでのスーパーが点在しています。地元の新鮮な野菜や山梨ならではの食材、お惣菜などを手に入れることができ、車内での食事の準備に便利です。
- コンビニエンスストア: 24時間営業のコンビニは、飲み物や軽食の調達はもちろん、急に必要なものが出てきた時に頼りになる存在です。ATMやトイレもあり、車中泊の拠点近くにあると非常に心強いです。
- ご当地グルメ: 河口湖周辺に来たら、ぜひ味わいたいのがご当地グルメ「ほうとう」です。かぼちゃや野菜をたっぷり使った味噌味の平打ち麺は、体を芯から温めてくれます。湖畔には多くのほうとう専門店が軒を連ねています。また、「イトリキカレー」は、「道の駅かつやま」で食べられる名物カレーで、一度は試す価値ありです。
【最重要】河口湖で車中泊する際の厳守マナーと注意点

河口湖という素晴らしい観光地で車中泊を続けるためには、私たち一人ひとりがマナーを守り、地域住民や他の観光客に配慮することが不可欠です。自分たちの首を絞めることにならないよう、以下のルールは必ず守りましょう。
ゴミの処理は鉄則!「来た時よりも美しく」を心掛けよう
車中泊で出たゴミは、すべて自宅まで持ち帰るのが大原則です。 公共のゴミ箱や、コンビニのゴミ箱に家庭ゴミを捨てるのは絶対にやめましょう。これは不法投棄にあたり、法律で罰せられる可能性もあります。有料のRVパークなど、ゴミ処理サービスを提供している場所を利用する場合を除き、ゴミは自分で責任を持って処理してください。調理の際も、汁物は固める、野菜くずは乾燥させるなど、ゴミを減らす工夫をすることも大切です。美しい河口湖の景観を守るためにも、「来た時よりも美しく」の精神を忘れないようにしましょう。
アイドリングはNG!騒音と環境への配慮
夜間の駐車場では、エンジン音が予想以上に響きます。就寝時や長時間の停車中は、必ずエンジンを停止してください。 夏場の暑さや冬場の寒さが心配な場合は、ポータブル電源と扇風機や電気毛布を活用したり、断熱性の高いシェードを使ったり、寝袋を工夫するなど、エンジンに頼らない対策を準備しておくことが車中泊の基本マナーです。 アイドリングは騒音で周囲に迷惑をかけるだけでなく、排気ガスによる環境汚染にもつながります。静かな湖畔の夜をみんなが快適に過ごせるよう、ご協力をお願いします。
火気の使用は指定場所で!車外での調理マナー
オートキャンプ場や火の使用が許可されているRVパークなどを除き、駐車場で車外にテーブルや椅子を広げて調理をしたり、バーベキューをしたりする行為は厳禁です。 これはキャンプ行為と見なされ、他の利用者や近隣住民とのトラブルの大きな原因となります。 また、火災の危険性も非常に高く、絶対にあってはならない行為です。車内でカセットコンロなどを使用する際も、一酸化炭素中毒を防ぐために必ず十分な換気を行ってください。安全で楽しい車中泊にするためにも、火の取り扱いには細心の注意を払いましょう。
長期滞在は避けるべき理由
道の駅や公園の駐車場は、多くの人が利用する公共のスペースです。同じ場所に何日も滞在する「長期滞在」は、駐車場を占有し、他の利用者の迷惑となります。 また、生活感が出てしまうことで景観を損ねたり、地域住民に不安感を与えたりすることもあります。このような行為が続くと、その場所が「車中泊禁止」になってしまう可能性が非常に高まります。車中泊はあくまでスマートな「旅のスタイル」です。一つの場所にとどまり続けるのではなく、次の目的地へ移動しながら旅を楽しみましょう。
最高の思い出を作るための河口湖車中泊プランのまとめ

この記事では、河口湖での車中泊を計画している方に向けて、スポット選びから周辺施設、そして最も重要なマナーに至るまで、幅広く解説してきました。
河口湖での車中泊の魅力を最大限に引き出すためには、事前の情報収集と準備が不可欠です。電源やトイレが完備されたRVパークなどの有料施設を利用すれば、初心者でも安心して快適な夜を過ごせます。 一方で、道の駅や公園などの無料スポットを利用する場合は、そこが宿泊施設ではないことを強く認識し、仮眠にとどめる、長期滞在しない、ゴミは必ず持ち帰るといったマナーを徹底することが求められます。
また、周辺の日帰り温泉で汗を流したり、地元の食材や名物グルメを味わったりすることも、車中泊の旅を豊かにする大切な要素です。
素晴らしい自然環境と観光資源に恵まれた河口湖。この場所でこれからも車中泊を楽しむためには、私たち一人ひとりが「利用させてもらっている」という感謝の気持ちを持ち、地域に迷惑をかけない思いやりのある行動を心掛けることが何よりも重要です。ルールとマナーを守って、安全で楽しい河口湖での車中泊を実現させましょう。


