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ホンダ WR-Vで車中泊はできる?快適に過ごすための工夫と注意点

ホンダ WR-Vで車中泊はできる?快適に過ごすための工夫と注意点
ホンダ WR-Vで車中泊はできる?快適に過ごすための工夫と注意点
車種別の車中泊テク

近年、手頃な価格と迫力あるSUVスタイルで注目を集めているホンダの「WR-V」。日常使いからアウトドアまで幅広く活躍するこの車ですが、購入を検討している方やオーナーの中には「WR-Vで車中泊はできるのだろうか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。広々とした荷室や高い天井を持つWR-Vは、実は工夫次第で車中泊を楽しむためのポテンシャルを十分に秘めています。

しかし、実際に寝ようとすると、シートアレンジによって生じる「ある問題」に直面することになります。この壁をどう乗り越えるかが、WR-V車中泊の快適さを左右する最大の鍵となります。この記事では、WR-Vの室内寸法の詳細から、快適な寝床を作るための具体的な段差解消テクニック、そして車中泊をより楽しくするための必須アイテムまで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。愛車との新しい旅のスタイルを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

ホンダ WR-Vの車中泊性能を徹底チェック!広さとシートアレンジ

車中泊を検討する上で最も重要なのが、物理的なスペースの確保です。WR-VはコンパクトSUVというカテゴリーに属しながらも、クラスを超えた広さを売りにしています。まずは、そのカタログスペックや実際の使い勝手が、車中泊という特殊な環境においてどのように作用するのかを詳しく見ていきましょう。

クラストップレベルの荷室容量とその実力

WR-Vの最大の武器は、何と言ってもその圧倒的な荷室容量です。後席を使用している状態でも458リットルという、このクラスのSUVとしてはトップレベルの積載能力を誇ります。これは、例えばキャンプ道具を満載にした状態や、長期旅行の大きなスーツケースをいくつも積むようなシチュエーションでも余裕を持って対応できる数字です。

車中泊においては、寝るためのスペースだけでなく、荷物をどこに逃がすかという問題が常に発生します。WR-Vの場合、この広大なラゲッジスペースのおかげで、就寝時に不要な荷物を整理しやすく、居住空間を圧迫しにくいという大きなメリットがあります。特に天井が高く設計されているため、荷物を高く積み上げても後方視界を確保しやすい点も、実用性の高さを示しています。

身長別で見る就寝スペースのサイズ感

では、実際に人が横になるためのスペースはどれくらい確保できるのでしょうか。後席を前方に倒した状態での荷室長(バックドアから後席背もたれ上端まで)は、約170cm前後となります。これだけ聞くと、小柄な方であればそのままでも寝られそうに思えますが、実際には枕を置くスペースなども考慮する必要があるため、少し窮屈さを感じるかもしれません。

しかし、前席(助手席)を一番前までスライドさせ、背もたれを前に倒すことで、最大で約218cmもの縦方向のスペースを作り出すことが可能です。これだけの長さがあれば、身長180cmを超える大柄な男性でも足をしっかりと伸ばして寝ることができます。ただし、この最大長を活用するには、後席と前席の間に生まれる大きな「隙間」を埋める工夫が必要になりますが、ポテンシャルとしては十分な広さを持っています。

頭上のゆとりを生む室内高のメリット

WR-Vの車内に入ってまず感じるのが、頭上の開放感です。室内高は約1,280mm確保されており、これは車内で座って着替えたり、食事をしたりする際に非常に重要な要素となります。天井が低い車の場合、寝起きに頭をぶつけたり、常に屈んだ姿勢を強いられたりと、ストレスが溜まりやすいものです。

WR-Vのスクエアに近いボクシーな形状は、デザインのかっこよさだけでなく、こうした居住性にも大きく寄与しています。特に車中泊では、寝るだけでなく「車内で過ごす時間」も長くなるため、あぐらをかいても頭がつかえないこの高さは、雨天時や夜間のリラックスタイムにおいて、他のコンパクトSUVにはない大きなアドバンテージとなるでしょう。

シートアレンジの基本操作と注意点

WR-Vの後席シートアレンジは非常にシンプルです。後席の肩口にあるレバーを引きながら背もたれを前に倒すだけで、ワンアクションで荷室を拡大することができます。左右分割(6:4分割)で倒せるため、片側だけをベッドにして、もう片側には自転車や長尺物を積むといった使い方も可能です。

ただし、ここで注意が必要なのが、ホンダ車でおなじみの「センタータンクレイアウト」がWR-Vには採用されていないという点です。フィットやヴェゼルのように、後席が足元に沈み込む「ダイブダウン機構」がないため、背もたれを倒しても床面は完全なフラットにはなりません。背もたれ部分が荷室フロアの上に重なる形になるため、どうしても傾斜と段差が残ってしまいます。この構造を理解した上で準備を進めることが、WR-V車中泊の第一歩です。

WR-Vで寝るために必要な段差解消テクニック

前述の通り、WR-Vで快適に眠るために避けて通れないのが「段差」と「傾斜」の問題です。そのままマットを敷いただけでは、腰が浮いてしまったり、体が滑り落ちてしまったりして、熟睡することは難しいでしょう。ここでは、この問題を解決するための具体的なテクニックを紹介します。

なぜ段差ができるのか?構造的な理由

対策を講じる前に、敵を知ることから始めましょう。WR-Vの後席を倒すと、荷室の床面に対して、倒したシートの背もたれ部分が一段高くなります。その差は約10cm〜15cmほど。さらに、シートの背もたれ自体も完全に水平にはならず、やや斜め上を向いた状態(スロープ状)で止まります。

これは、後席の下に燃料タンクやハイブリッドバッテリー(WR-Vはガソリン車ですがプラットフォームの設計上)などの構造物があるため、物理的にシート座面を下げる限界があるからです。ヴェゼルがフルフラットになるのは特殊な設計のおかげであり、WR-Vのこの形状は一般的なSUVとしては標準的なものです。この「荷室の低さ」と「シートの高さ」のギャップを埋めることが、作業のメインとなります。

荷室の床上げ(底上げ)でフラット化する

最も王道かつ効果的な解決策は、低い方である「荷室の床」を高くして、倒したシートの高さに合わせてしまうことです。これを「床上げ(底上げ)」と呼びます。具体的には、ホームセンターなどで売られている厚手の銀マットや、硬めのウレタンマット、あるいはプラスチック製のコンテナボックスなどを荷室に敷き詰めます。

高さが約10cmほど上がれば、シート背もたれとの段差はほぼ解消されます。コンテナボックスを使えば、その中を収納スペースとして活用できるため一石二鳥です。その上にさらに全体を覆うような大きめのマットを敷けば、継ぎ目も気にならなくなり、まるで家のベッドのようなフラットな空間が出現します。このひと手間をかけるだけで、寝心地は劇的に向上します。

前席と後席の間の「巨大な隙間」を埋める

身長が高い方が縦に寝るために助手席を前にスライドさせた場合、倒した後席のヘッドレスト部分と、前席の背もたれの間には約40cm〜50cmもの大きな空間がぽっかりと空いてしまいます。ここを埋めなければ、枕を置くことができず、頭が落ちてしまいます。

この隙間を埋めるのにおすすめなのが、クーラーボックスや足場となる折りたたみ式の踏み台です。これらを足元(後席足元スペース)に置き、その高さを倒したシートの高さと合わせます。その上にクッションや板を渡すことで、ベッドの長さを拡張するのです。最近では、この隙間を埋めるための専用のインフレータブルクッション(空気で膨らむタイプ)も市販されているので、それらを活用するのも手軽で良いでしょう。

市販の車中泊マットの選び方

段差解消の土台ができたら、最後に敷く「マット」選びも重要です。WR-Vのように多少の傾斜や凹凸が残る車の場合、薄手の銀マットやヨガマットでは、背中に凹凸を感じてしまい体が痛くなります。快適性を求めるなら、厚さが8cm〜10cm以上ある「インフレーターマット」を強くおすすめします。

インフレーターマットは、バルブを開くと自動で空気が入り膨らむタイプで、適度な反発力と厚みがあるため、少々の段差なら吸収して無効化してくれます。WR-Vの荷室幅は約100cm(ホイールハウス間)ですので、幅60cm前後のシングルサイズなら余裕で、幅100cmのダブルサイズならぴったり収まるサイズ感です。設営と撤収の手軽さも考慮して選びましょう。

車中泊を快適にするWR-Vのおすすめ装備とグッズ

フラットな寝床ができれば8割は完成ですが、残りの2割を埋めるのが「快適装備」です。外気温や周囲の視線、そして車内の居住性を高めるためのアイテムを揃えることで、WR-Vは単なる「寝る場所」から「動く秘密基地」へと進化します。

プライバシーを守るシェードとカーテン

WR-Vは窓ガラスの面積が比較的大きく、開放感があるのが魅力ですが、それは裏を返せば「外から中が丸見え」ということでもあります。夜間、車内で明かりをつけると、外からは驚くほど中がはっきりと見えてしまいます。防犯上の観点からも、プライバシーシェード(目隠し)は必須アイテムです。

純正アクセサリーとして用意されている場合もありますが、コストを抑えたい場合は汎用品のサンシェードや、DIYで作成したプラダン(プラスチックダンボール)や銀マットの切り抜きでも十分機能します。特にWR-Vのリアウィンドウは少し傾斜しているので、吸盤タイプのものだと剥がれやすい場合があります。サイズをしっかり測って隙間なく埋めることが、安眠と安心への近道です。

季節を問わず活躍するポータブル電源

最近の車中泊スタイルに欠かせないのが「電気」の確保です。スマートフォンやタブレットの充電はもちろん、夏場は扇風機、冬場は電気毛布を使うために、ポータブル電源(ポータブルバッテリー)があると便利さが格段に上がります。

WR-Vはガソリン車であり、ハイブリッド車のような大容量の給電コンセント(AC100V/1500W)は標準装備されていません。エンジンをかけっぱなしにして暖を取ったり電気を使ったりするのは、騒音トラブルや環境配慮、一酸化炭素中毒のリスクからマナー違反とされています。そのため、エンジン停止後も電気製品を使えるポータブル電源を一台積んでおくと、車内での時間がより豊かで快適なものになります。

車内の整理整頓に役立つ収納グッズ

限られたスペースを有効活用するには、収納の工夫が不可欠です。WR-Vの室内にはドリンクホルダーやドアポケットなど、小物を入れるスペースは用意されていますが、車中泊となると着替えや洗面用具、調理器具など荷物が増えます。

おすすめは、天井付近のスペースを活用できる「インテリア・バー」や「天井ネット」です。WR-Vのアシストグリップ(手すり)にバーを渡すことで、ランタンを吊るしたり、脱いだ上着をかけたりすることができます。また、シートバックポケットに取り付けるオーガナイザーなども、散らかりがちなスマートフォンや充電ケーブル、眼鏡などを手の届く位置にまとめておくのに非常に便利です。

知っておきたい:LEDランタンの重要性

車内のルームランプを長時間つけっぱなしにすると、バッテリー上がりの原因になります。車中泊の夜は、電池式や充電式のLEDランタンをメインの照明として使いましょう。暖色系の光を選べば、リラックスした雰囲気を演出できます。

メリットとデメリットから見るWR-Vの車中泊適性

ここまでWR-Vの車中泊について詳しく見てきましたが、改めてこの車が車中泊に向いているのかどうか、メリットとデメリットを整理してみましょう。完璧な車は存在しませんが、特徴を理解していれば、より愛着を持って接することができるはずです。

最大のメリットは「コストパフォーマンス」と「空間」

WR-Vを選ぶ最大のメリットは、やはりその車両価格の安さに対し、得られる空間が非常に広いという点です。200万円台前半から購入できるSUVで、これだけの荷室容量と室内高を持っている車は他にあまり見当たりません。車両価格を抑えられた分、高性能なシュラフ(寝袋)やマット、ポータブル電源といった車中泊ギアにお金をかけることができます。

また、スクエアなボディ形状は、隅々まで空間を有効に使えることを意味します。デザイン優先のクーペスタイルSUVでは、窓際が狭くて圧迫感を感じることがありますが、WR-Vなら端の方に寝ても頭や足が壁に当たりにくく、数値以上の広さを体感できるでしょう。

デメリットは「完全フラットではない」こと

一方で、デメリットとして挙げられるのは、繰り返しになりますが「シートアレンジだけでは完全なフルフラットにならない」という点です。兄弟車のような関係にあるヴェゼルが、魔法のように座席が沈み込んでフラットになるのと比較すると、どうしても見劣りしてしまう部分はあります。

しかし、これは「工夫で解決できるデメリット」でもあります。DIYを楽しめる方や、既にキャンプ道具を持っている方にとっては、それほど大きな障害にはならないでしょう。むしろ、自分だけの寝床を作り上げる工程を楽しめると捉えれば、愛着も一層深まるはずです。

駆動方式がFF(前輪駆動)のみである点

もう一つの注意点は、WR-Vには4WD(四輪駆動)の設定がなく、FF(前輪駆動)のみであることです。これは、冬のスキー場での車中泊や、ぬかるんだキャンプ場、砂浜などでの走行に制限が出ることを意味します。

本格的な雪山登山や、ハードなオフロード走行を目的とした車中泊には向きませんが、整備された道の駅やRVパーク、オートキャンプ場を利用する一般的な車中泊旅であれば、FFでも全く問題ありません。むしろ軽量であるため燃費が良く、長距離移動の際の燃料代を節約できるというメリットにもつながります。

比較:ヴェゼルとどっちが良い?

ヴェゼル:荷室は少し狭いが、シートは完全フラットになる。ハイブリッドや4WDが選べる。
WR-V:荷室は広いが、段差対策が必要。価格が安く、ガソリン車のみ。
「手軽に寝たいならヴェゼル」「広さとコスパ、カスタムを楽しむならWR-V」という選び方がおすすめです。

実際にWR-Vで車中泊旅を楽しむための具体的なプラン

準備が整ったら、いよいよ出発です。WR-Vの特性を活かした、実際の車中泊旅のスタイルやプランについて、シチュエーション別に提案します。誰と行くか、どの季節に行くかによって、楽しみ方は無限に広がります。

ソロキャンプ・一人旅スタイル

WR-Vの車中泊で最も快適性が高いのが、この「ソロスタイル」です。助手席側をフルフラット化してベッドスペースにし、運転席側(後席右側)は座席を起こしたままにしておくか、あるいは倒して荷物置き場として活用します。

一人であれば、長さ2m超のスペースを独占できるため、寝返りも自由に打てますし、荷物の置き場に困ることもありません。助手席をテーブル代わりにして食事を楽しんだり、PCを置いてワーケーションをしたりと、車内を自分の書斎のように使うことができます。気ままに目的地を決めない旅に出るなら、このスタイルが最強です。

デュオ(二人)での車中泊のポイント

夫婦やカップル、友人との二人旅も不可能ではありませんが、工夫が必要です。両側のシートを倒し、荷室全体をベッドにする必要があります。この場合、荷物の置き場が課題となります。

解決策としては、運転席と助手席の座面の上に荷物を移動させる、あるいはルーフキャリアやルーフボックスを取り付けて、かさばる荷物を車外に出す方法が有効です。WR-Vはルーフ(屋根)もしっかりしているため、キャリアの装着も似合います。二人の距離が近くなる分、会話も弾む楽しい旅になるでしょう。

季節ごとの注意点と対策

車中泊は、外気の影響をダイレクトに受けます。特にWR-VのようなSUVは、ミニバンのように断熱材が分厚く入っているわけではないため、対策が必要です。

夏:標高の高い場所(1000m以上)を選んで宿泊するのが鉄則です。平地での夏の車中泊は熱中症の危険があるため避けましょう。網戸(バグネット)を用意して窓を開け、風を通す工夫も必要です。

冬:窓からの冷気が車内を冷やすため、シェードは断熱性の高いものを選びましょう。電気毛布とポータブル電源の組み合わせがあれば、エンジンを切っても朝まで暖かく眠ることができます。FF車なので、降雪予報がある地域への立ち入りは慎重に判断してください。

メモ:安全な駐車場所の選び方
車中泊をする際は、「道の駅」などの公共駐車場での長期滞在やキャンプ行為(椅子やテーブルを出すこと)は禁止されています。安心して宿泊できる「RVパーク」や「オートキャンプ場」を予約することをおすすめします。トイレが24時間使え、治安も良い場所を選ぶことが、楽しい旅の基本です。

まとめ:ホンダ WR-Vの車中泊は工夫次第で快適な空間になります

まとめ
まとめ

ホンダ WR-Vは、その手頃な価格とクラスを超えた広さで、車中泊のベース車両としても非常に魅力的な一台です。確かに、シートを倒した際に生じる「段差」や「傾斜」は、そのままでは快適な睡眠の妨げとなるデメリットです。しかし、この課題はマットや底上げの工夫といったDIYやアイデア次第で十分に解決できるものです。

何より、高い天井が生み出す開放感や、たっぷりと荷物を積める積載能力は、他の車種にはない大きな武器です。「少しの手間」をかけることで、自分だけの秘密基地を作り上げる楽しさを味わえるのも、WR-Vならではの魅力と言えるでしょう。完全なフラットではないからこそ、工夫する余地があり、それが愛着へとつながります。

ぜひ、この記事で紹介した段差解消のテクニックやおすすめグッズを参考にして、WR-Vと一緒に自由気ままな車中泊の旅に出かけてみてください。きっと、ホテルの宿泊では味わえない、特別な朝の風景や感動があなたを待っているはずです。

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